参院決算委員会で9日、2016年度決算についての質疑が行われ、立憲民主党からは有田芳生議員が質問に立ちました。

 有田議員は現下の北朝鮮情勢のなかでの拉致問題について、(1)河野外務大臣が昨年9月の米国コロンビア大学での講演や、今年1月のカナダ・バンクーバーでの北朝鮮に関する関係国外相会合で北朝鮮との外交関係の断絶などを呼びかけたこと(2)河野外務大臣が3月31日の高知市の講演で「次の核実験の用意を一所懸命やっているのも見える」「日本は何もやらなくても良いのかという評論家がいるが、別に構わない」と発言したこと――等を取り上げ、政府の見解をただしました。

 有田議員は、北朝鮮と国交がある国に対し、経済制裁のみならず断交を求めたことを問題視。これが日本政府の姿勢なのかと尋ねると、安倍総理は「日本政府の方針は、各国が最大限の圧力をかけていく、日本も当然そのなかでリーダーシップを発揮していくこと。断てといったことはない」と答弁。有田議員は「この矛盾をなんとかしてもらいたい」と求めました。

 有田議員は、複数の日朝関係者が7日、北朝鮮が今年に入り北京の大使館ルートではない非公式のルートで「拉致問題は解決済み」とのメッセージを伝えてきたことを明らかにしたとの報道に言及。今後南北と米朝の首脳会談開催が見込まれるなか、安倍総理は米国と韓国に対し、首脳会談で拉致問題を取り上げるよう直接要請する考えを示していることに、「拉致問題は日本独自の課題なので、しかるべきアプローチをしなければいけない」と強調しました。

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