第197臨時国会が24日、招集され安倍総理が午後の衆院本会議で所信表明演説を行いました。これを受けて枝野幸男代表が記者団の取材に応じました。質疑応答の要約は以下のとおりです。

Q:所信表明の受け止めについて

 青年の主張なら立派な青年の主張だと思います。今国民から注目されている、例えば辺野古基地の問題、消費税を来年10月からどうするのか、公文書改ざん等がいろいろ指摘されている中どうするのか。いずれも今国民から問われていることについて全く何も話していない、美辞麗句だけを並べた演説と言わざるを得ません。

 また『ピンチをチャンスに』ということを何度も繰り返されました。確かにピンチをチャンスに変えて、そこから大きな成果を挙げることはありますし、それを目指すということは大事なことだと思いますが、チャンスに変えられない条件・環境にいるからピンチなのであって、そして政治の役割は、ピンチをチャンスに変えられない多くの皆さんにどう寄り添うかということであるにもかかわらず、『ピンチをチャンスに』という一言で、ピンチの中でチャンスに変える糸口もつかめずに苦しんでいらっしゃる大部分の国民の皆さんを見ていないことが明らかになった。

 本当に光の部分だけをピックアップしたような演説でした。残念ながら光が強ければ強いほど、影の部分がより暗くなります。政治の役割はその陰になっている部分に光を当てて全体を明るくすることだと、光の部分だけ強調するというのはまさに政治の責任放棄だと思います。

Q:安倍総理の所信の中で憲法改正にも触れていましたが、その部分についてはどうお考えでしょうか

 総理大臣は憲法の改定について権限を持っていませんので、意味のない妄言だと思います。

Q:外国人の受入れについても言及。立憲民主党としては入管法への対応どのようにされますか

 相変わらず自民党の中もまとまっていないようで、我々としては全体像を示されていません。いわゆる労働者として、幅広く受け入れるということであれば、これは移民政策に他ならない。これはまさに国全体としての大方針の転換ですから、それには相当な時間をかけて議論しなければならない。

 そうでないならば、現に問題視されている技能実習生等の労働条件や人権の問題等について、法改正をして改善をし始めてまだ結果が見えてない状況をどう考えているのか。

 国会で相当な議論が必要だと思っています。これを重要広範議案にしないなんてことはあり得ない話だと思っています。

Q:これに対して対案をだす考えはあるのか

 まず政府案が政府与党としてまとまっていない状況。良いものなら賛成するわけですし、すこしだけ直せばいいのであれば修正案を出すわけです。相手の案が出てきてないのに答えようがありません。

Q:憲法の件、今日もそうでしたが、憲法論議をしていくことが国会議員としての責任だと安倍総理は繰り返し強調していますが、そうした主張に対しては

 少なくとも内閣総理大臣に上から目線で言われるような話だとは思っていません。国会での建設的な議論を第1次安倍内閣以来、常にぶっ壊してきたのは誰か。それは安倍晋三さんその方じゃないですかと申し上げたい。

Q:今国会の争点と、どういう国会にしていきたいか

 国会運営については国対委員長から話されていると思いますのでその通りです。

Q:代表質問ではどのような点を質問されるか。

 党の代表としての代表質問は、私が個人で準備するというよりも、チームで準備を進めていただいています。代表質問として問いただす点も大事だと思っていますが、美辞麗句だけ並べた中身のない総理の所信に対して野党一党としての所信をしっかりと示したい。そこに力点を置きたい。

Q:先ほどの両院議員総会で近藤副代表の辞任が承認された。国対委員長から安倍内閣の閣僚の資質を問う国会にしたいとの方針を示されたが、その方針に変わりはないか

 近藤副代表からも事務的な手続きの瑕疵があったようだということで調査をしているということであります。ただ本質的な問題を抱えている安倍内閣を追及するに当たって、党に迷惑かけたくないということで申し出がありました。まさにそれの意を受けて、より厳しく、しっかりと問題がある閣僚等については追及をしていかなければならないと思っています。

Q:総理が演説で「継続こそが力なり」と述べた。政権が長く続くことをどう感じるか。

 政治の役割・仕事というのは、長いとか短いとかは、あまり意味のある議論だと思っていません。

Q:先日、麻生大臣が病気の人を差別すると受け取られるような発言をした、この発言について

 今のような指摘は聞いておりますが全体像を聞いておりませんので、全体像をしっかりと認識した中で、ここから問題点は国会の中で追求していくことになると思います。