2019年1月に、立憲パートナーズを対象としたWebアンケートを実施しました。テーマは「格差社会」で、格差社会に対する認識や、その解決策などについての意見を聞きました(写真上は、アンケートを見ながら対談する逢坂政調会長[右]と杉尾参院議員[左]。機関紙3月号に収録)。

 このアンケートのねらいは、「政策コミュニケーション」の促進を図ることにあります。「政策コミュニケーション」とは、党の政策をわかりやすく発信するとともに、パートナーズなどの人々の声を集めて政策をさらに発展させるという双方向のコミュニケーションを指す言葉です。立憲民主党は「ボトムアップの政治」を掲げていますが、その理念を具体化するための取り組みのひとつにあたります。

 今回のアンケートには、47都道府県すベてのパートナーズから回答が集まりました。回答者のうち「男性」は約7割、「女性」は3割近くで、「その他」を選んだ人が約1%でした。年齢層は、「10代」から「80代以上」までで、そのうちもっとも多かったのは「50代」でした。

 アンケートの結果を見ていくと、日本社会における格差の現状については、8割以上の人が、「深刻なものであり、早めに対処する必要がある」と答えていました。また貧困については、6割以上の人が「社会的に生み出されたものである」と捉えていました。

 貧困対策をどのように充実させていくべきかについては、「貧困状態にあるすべての人への対策を充実させるべきだ」という人が6割以上でした。それ以外の選択肢では、「働く意欲があるものに対しては、対策を充実させるべきだ」だという、「ワークフェア」に近い考えの人が約3割でした。

 格差是正のための財源については、「法人税率の引き上げや金融所得税の強化を優先すべきだ」という人が約6割でした。それに対して、「消費税を中心に考えるべきだ」という人は1割以下でした。

 格差是正と税負担のバランスについては、「できるだけ税負担を低く抑えながら、可能な範囲で格差の是正を図るべきだ」という人が約4割でした。また「税負担を大きくしてでも、格差の是正を図るべきだ」という人も3割を超えました。

 格差是正に関連する政策で優先すべきものとしては、「雇用・労働政策」、「子育て政策」、「教育政策」の3つが特に多く、それに「医療福祉政策」や「高齢者福祉政策」などが続いていました。

 今回の「格差社会」に関するアンケートについては、党の機関紙2019年3月号(同年3月15日発行)で、詳しく取り上げます。立憲民主党では、このようなアンケートを継続的に実施し、今後もパートナーズの皆さんの意見を参考にしながら、党の政策をブラッシュアップしていきたいと考えています。

【お寄せいただいた声より】

 今回のアンケートの自由記述では、ご自身の経験に基づいた切実な事例や、ご意見・ご提案を多数ご記入いただきました。ほんの一部ではありますが、皆様からの声をご紹介します。

○特別、贅沢したいわけではない…普通に、働いて、そのお金で、きちんとした食事をとり、子どもを学校に行かせ、病気になれば、治るまで、病院で診てもらい…そんなささやかな事でさえも、お金がかかりすぎて、何かを諦めたり、生きづらいと感じてしまうのは、おかしいし、辛いです。せめて、普通の暮らしが出来るようにして欲しいです。(40代/女性)

○大学時代の就活に失敗し、それ以降非正規として働いています。そこで感じるのは、一旦非正規を体験するとそこから正社員になることが難しくなること、ハローワークなどに求人はあるものの極端に給与が低いなど待遇が悪いため、応募をためらうものが多いことです。また正規職員になって初めて一人前というような空気を感じることも多く、非正規がまるで働いていない、楽をしているかのような意見を見ることもあります。自己責任論があり、失敗することやそこから再起すること、多様な生き方に対し非寛容な社会であると感じます。(30代/男性)

○非正規雇用が増大したことが貧困につながっていると思う。貧困に陥りやすい社会だと感じる。現在わたしは新社会人で、正規雇用で働けているが、一度非正規になったら、もう正規雇用には戻れないだろうとひしひしと感じる。自分の会社で、女性の正規の転職者が非常に少ないからである。新卒では女性をたくさんとるのに、人手不足と嘆きながらも、新卒じゃない女性はパートで雇用する話を友人からも聞いた。どこの会社もそんなものではないかと感じている。(20代/女性)

○2人子供がおります。今までも、教育費には本当にお金がかかりました。また大学受験や、学費でまだまだ必要です。教育費にかけられる余裕のある家庭と、そうでない家庭で、学力に差が出てきます。もうその時点で子供に格差が生じてきてしまう。子供達にそんな差をつけてしまう教育システムが、どうか変わっていって欲しいと思います。(40代/女性)

○自分自身「自己責任」という意識に縛られている気がします。しかし長年、親の介護を経験して感じましたが、人間いつ弱い立場になるか分かりません。介護にどれだけのマンパワーやお金がかかるか、その立場になって初めて気づくこともあります。介護、失業、離婚、病気を他人事と考えている人々の意識を変えるような発信をしていくことも大事だと思います。(50代/男性)

○格差は社会の隅々にまではびこっている。性差別は、私は女性であるので、幼いころから非常に深く感じている。同じ仕事をしても女性の給料が男性よりも少ないというのは、社会に出た時、衝撃であった。…議員の中の女性率を上げることが長い視点で「格差社会」の解決になると思う。(50代/女性)

○せめて、18歳までのあらゆる教育、及び教育費について扶養者の収入に関わりなく平等であるべき。今、自分を振りかえり、自分でどうしようもない、今のような教育資金を得られる状況でなかった時代を想い、いかに教育がその後の人生を左右するかを想います。(70代/男性)

○子ども2人に教育費を費やして、退職金で住宅のローンの残りを払うと200万ほどしか残っていません。これがあと25年ぐらいであろう老後の蓄えです。大学院でも専門学校でも教育費が大変でした。夫は36年実直に働いても、まだパートの先生を70歳までは続けるようです。ゆっくりした老後は、私たちの後の世代は更に大変だと思う。(60代/女性)