枝野幸男代表は17日夜、早稲田大学公認政治サークル「政友会」の新入生歓迎講演会において、「新しい時代の政治の姿」と題して講演を行いました。

 枝野代表は、立憲民主党の党名の由来にもなっている「立憲主義」について、早稲田大学の新入生に向けて解説しました。「戦前は『立憲』という言葉を冠する政党があったものの、戦後は存在していなかった。政党名に『立憲』を復活させたのは立憲民主党が久しぶりだった」と前置きした上で、立憲主義の前提にある民主主義について説明。「民主主義と言えば多数決で物事を決めることだと思っている人もいるかもしれないが、民主主義と多数決はイコールではない。民主主義とは、国民が主権者となり自ら物事を決める仕組みのこと。しかし全員の意見を一致させるのは簡単なことではない。そこで、『多くの人はこういう意見を持っているのか』と少数意見を持っている人たちにも納得してもらうため、仕方なく多数決を用いている。民主主義において多数決が多用されているのはそういう理由からだが、多数決は万能ではない」と民主主義と多数決の関係を語った後、「多数決の目的は少数派の人を含めて全員が選択に納得すること。そのためには、多数決に先立ってまず全員で相談することが前提となる。かつ、情報がきちんと開示されていることも重要。話し合う場や正しい情報が保証されていない状況で行われた多数決は正当とは言えない。そのため、民主主義と多数決はイコールにはならない」などと多数決を実施するために必要な条件を説明しました。

 続いて、枝野代表は「多数決のやり方や多数決で決めてはいけないこと、つまり手続き面の正しさと内容面の正しさをあらかじめ定めておくのが憲法だ」とした上で、立憲主義とは憲法に基づいて政治を行う考え方であると解説。「立憲主義はあまりにも当たり前すぎて学校では教えなくなってしまったが、立憲主義は非常に重要な概念。多数決はやむを得ない手段で、正義とは限らない。そうしたことも含めてきちんと教える必要がある」などと語りました。

 講演後は学生との質疑応答も活発に行われました。講演の内容と深く関わるものとしては、「立憲主義と護憲主義に違いはあるのか?」という趣旨の質問が寄せられました。この質問に対し、枝野代表は「憲法に基づいた政治をしようという立憲主義と、今の憲法を守ろうという護憲主義は全く別のもの。立憲民主党は護憲主義ではなく、憲法が良くなるのであれば変えることに賛成する。たとえば内閣総理大臣の解散権を制約するなど、権力をより縛る方向に変えることは大賛成だ」などと、党としての考え方を回答しました。

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