立憲民主党は2日、「年金守りたい」と題した街頭演説を都内で実施。巣鴨・とげぬき地蔵商店街入口をはじめ、三軒茶屋駅前、吉祥寺駅前で長妻昭代表代行、辻元清美国会対策委員長、大串博志政務調査会長特別補佐らがマイクを握りました。

 巣鴨で辻元国対委員長は、老後2000万円問題の他に、介護職員の給料が安ければ、その職に就き多くの高齢者を支えていくという仕組みが壊れると指摘。「命を守る介護職は、準公務員くらいにして、しっかり国が介護で働く人たちや子育て、保育士さんたちの給与を保障していくような、そういうところにみなさん税金使っていくべきではないか」と訴えました。

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 長妻代表代行は、2012年の民主党(当時)・自由民主党・公明党の三党間において取り決められた社会保障と税の一体改革に関する合意、いわゆる3党合意について、「年金制度の改革をちゃんと話し合おうと決めた。ところが安倍内閣6年以上続いているけれども一切議論に応じない。そして挙句の果てにせっかく今回いいチャンスなのに蓋をする。こういう状況だ」と批判。さらに将来の公的年金の財政見通し(財政検証)の公表時期を参院選後に先送りすることについて「定期健康診断である5年に1度、6月上旬に出ているはずだった。これが、なぜか出てこない。選挙の前はまずいんじゃないかという声が政府のなかから聞こえてまいります。6月上旬に出れば1カ月国会で議論ができた。それで与野党の案を選挙で国民の皆さんにどちらが良いのか、そして信を問う。こういうことができたはず」と指摘しました。

 さらに立憲民主党として総合合算制度を提案。党首討論で枝野幸男代表が安倍総理に提案したが全く答えず、3日後のテレビ番組で安倍総理が「提案は全く無意味」だと発言したことを問題視、「対案を野党に出せという割に今回の年金の老後の問題、対案どころか議論に蓋をする」と批判しました。

 巣鴨では石橋通宏厚生労働部会長、川内博史財務金融部会長、山岸一生、塩村あやか両参院選東京選挙区候補予定者、石川大我、斉藤りえ両参院選比例候補予定者も参加、吉祥寺駅前では、菅直人最高顧問も参加しました。

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 また長妻代表代行は、巣鴨の街頭演説後、記者団の取材に応じました。質疑応答の要旨は以下のとおりです。

Q:公示が近づいてきましたが、改めて強く訴えたいことは

 非常に良くないと思うのは、老後の2000万円問題に蓋をして一切争点にしていない。老後の年金がどうあるべきか絶好のチャンスだが、ここままだと選挙が終わり財政検証が出ても、なるべく議論をせず、そのまま「年金100年安心」でお茶を濁すことになりかねない。ここで大きく年金問題を争点にして、国民の皆さんに年金問題は国会できちんと与党案・野党案を出して議論を戦わせないと駄目だというような機運を盛り上げていきたい。
 その前に緊急の対策として、年金で最低限度の医療や介護や障がい者福祉は受けられないと困るので、その自己負担を軽減する総合合算制度を。医療と介護について合算制度はありますが、与党内からも不十分だという声が上がってる。ここをきちんと変えていかないといけない。それと厚生年金の大幅適用・拡大ということで、150万人が違法状態に置かれている、本来厚生年金に入れないといけないのに事業主負担が払いたくないなどの理由で国民年金になっている。こういうところを改善する。政府にちゃんと議論の土俵に乗って欲しい。

Q:年金の問題もそうですが、他に有権者の皆さんに訴えていきたいという点は

 もう一つの大争点は原発ゼロ。原発ゼロで日本が自然エネルギー大国になると。こういう決断をするかしないか、ここで決着をつける、決着の夏。ドイツは2022年原発ゼロを決断し自然エネルギー比率が40%。日本はいまだ17%。地方創生にも非常に自然エネルギーというのはプラスになる。ここを大きく訴えていきたい。

Q:今回の参院選、野党と立憲民主党としての議席目標は

 選挙対策委員長ですから、われわれもそんなに多くの候補者を出しているわけではないので、それは全員当選ということに尽きる。

Q:衆参のねじれを作り出したいというお考えですか

 他の野党と最大限、数を増やすということ。私たちとしては全員当選ということで、あとはいい結果が出るよう全力を尽くす以外ない。

Q:G20、安倍総理が夕食会で大阪城の改修に関して、エレベーターの設置を「大きなミス」と発言。菅官房長官は今日、問題ない発言であると言っているが、この一連の動きについてどのようにお考えか

 私も真意を分かりませんが、ジョークのつもりで言ったのかと思わなくもない。ただ「ミス」と言うと、これは「間違い」ということになるので、ジョークにしても別の言い方があったんじゃないか。予算をかけ、設計図どおりにした業者の皆さんや、設計に携わった方々は非常に不愉快な思いもされるでしょう。あるいはバリアフリーということからも、いかがなものかと思います。冗談という意識があったかもしれませんが、言い方が非常に稚拙だなと思います。

Q:自民党の二階幹事長が、各種団体の選挙の頑張りによって予算配分を考えるという趣旨の発言をされているが、これについては

 自民党はそういう政党だと私も思っていました。ただそれを言葉でいうのは驚き。例の忖度発言(塚田副大臣の道路調査を巡る、いわゆる「忖度ロード」発言)もありました。いまだに昭和の時代の政治をやっているというのは、私も薄々は分かっておりますが、それを明確に何の臆面もなく言うのは、隠れてやるという意識すら無く、当然のことだという、非常に傲慢な感じがします。

Q:日本政府が韓国の徴用工問題に関して、半導体輸出規制、事実上の対抗措置を打ち出した。この件については

 具体的な中身は私も直接役所から報告から受けていません。きちんと話し合った上で、それでも埒が明かない時に適切な措置をとることは必要だと思いますが、今回のケースが適切な措置の範囲に入っているかどうか、これは役所からきちんと説明を聞いて見極めていきたい。

Q:原発ゼロを目指す戦いだとおっしゃっていましたが、それに向けて立憲民主党としてどんなことを

 かねてより原発ゼロ基本法を何度も審議しろと、いろいろな団体が集会をしたりして、何度も繰り返し自民党に要請しましたが、一切審議拒否。私たちとしては自然エネルギーにヒト・モノ・カネを集中投下して40%まで増やしていく。そして省エネについては2010年比で(2030年に)3割削減するという目標を掲げています。5年後廃炉を決定をするという法案の中身も含めて、国民の皆さんに明確に訴えていきたい。
 日本は四方を海に囲まれ、地熱もあり、四季もあり、自然エネルギーのポテンシャルは一番ある国だと言われています。なんとしても原発ゼロの流れを作っていきたい。いろいろな世論調査でも残念なのは、原発ゼロが争点だという方が少ない。そこは自民党と全く違う、真逆の政策ですので、今後大きく争点化を年金と共にしていきたい。

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