枝野幸男代表は28日石川県入りし、金沢市内で開かれた「立憲カフェin金沢」に参加し、「立憲民主党が何を目指すのか」「いまの安倍政権がやっていることと何が違うのか」をテーマに講演しました(写真上は、こども食堂で昼食をとりながら懇談する枝野代表ら)。
 結党から2年、全国で44の立憲民主党の地方組織ができるなか、まだ地方組織のない石川県ですが、今年4月の統一地方選挙では新人の喜成清恵(きなり・きよえ)さんが金沢市議会議員選挙に挑み当選。今回は枝野代表を迎えての県内初の集会となり、同じく地方組織のない富山県から来た支援者も含めて約40人が参加しました。
 「困っている子どもを救いたい」との思いから、3年前からこども食堂を運営している喜成さん。議員となってさらに活動の場、分野を広げています。枝野代表は集会の前には喜成さんとともに金沢市内の子ども食堂「平和こども食堂」を視察し、同食堂の代表者をはじめ市内のこども食堂の運営に関わっているメンバーらと意見交換しました。
 立憲カフェでの講演で枝野代表は、「いま日本では社会保障、福祉を充実させることが最大の景気対策だという時代になっている。そうした時代の変化が分からずに昭和の成功体験を今なお引きずっている政治なので、世の中がどんどん沈んでいく。これを、違いを認め合い、困ったときに寄り添い、お互いさまで支え合う社会に変えていきたい」と強調。その上で、日本経済の状況が悪いのは国内でものが売れないからだと指摘し、国内の消費を伸ばすためには(1)格差の是正・貧困を減らすこと(2)老後の安心・子育ての安心を高めること――等が必要だと説きました。
 可処分所得の低い人ほど給料が増えたらその分を消費に、高齢者は医療・介護のサービスが充実すれば貯蓄し続けることなく必要な消費に、それぞれ回すことができるとして、介護職員や保育士の給料引き上げや、非正規雇用公務員の正規雇用化など、暮らしの安心を支える仕事の人の処遇改善が必要だと訴えました。
 講演後の質疑応答では、あらかじめ集まった質問を喜成議員が紹介する形で進行。「東京電力福島第1原発から出た汚染水について、どのように処理すればよいと考えるか」「憲法9条に自衛隊を明記することは断固反対。立憲民主党の考えは」「消費税の10%への引き上げをどう考えるか。社会保障と税の一体改革の観点からは消費税10%もやむなしではないか」「他の野党との共同会派について。どのように国会に臨むのか」「石川県にはいつ頃地方組織が立ち上がるのか」など幅広いテーマについて質問が寄せられました。
 パートナーズ制度をめぐっては、「県内に組織がないなかではあるが、もう少しコミュニケーション活発にできないか」との意見が上がり、これに対して枝野代表は「30日に開く党大会での最大の課題はパートナーズ制度だ。これをどうより良くしていくか」「パートナーズの皆さん同士で一種別動隊的に選挙のときにはいろいろな形で応援もしていただいた。『このなかから候補者出そうよ』と実際に自治体議員選挙の候補者が出てくるといった取り組みが進んでいるところもあるが、そうしたところは一部で非常に地域差がある。全体としては『パートナーズになったのに声もかからない』という話の方が8割。一方で地方組織や自治体議員からは『昔の党員・サポーターと違ってパートナーはどこにいるか分からず、党勢拡大に向けても何をしたらいいか分からない』という不満もある。こうした両者をどうつなげ発展させていくか。党大会で私が決意を表明し、年内に新しい提案をしていく予定だ。問題意識は強く持っているのでご不満を抱えている方にはどうかお許しいただきたい」と話しました。
 最後に枝野代表は、「県連組織もないなかでご期待いただき支えていただき感謝している。政権を担える政党になれるようバージョンアップしていく」と決意を述べました。
 閉会のあいさつに立った喜成さんは、「去年の今頃は私がこんな立場になっているとは自分自身が一番思っていなかったような人間。でも、生活に、人生にいろいろ怒りを覚えてぱっと出てくる人間はあちこちにいると思ってもらいたい」と述べ、自分たちの声を代表する議員を自分たち自身で見つけ、県連組織を作っていけるよう、日々アンテナを張りながら一緒に活動していこうと呼びかけました。

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同日のメニューは、カレーライスにつみれ汁、カニかまときくらげサラダ、もも缶ジュレかけ手作りクッキー