日本労働組合総連合会(連合)は10日朝、第16回定期大会を開会し枝野幸男代表があいさつをしました。

 主催者あいさつで神津里季生・連合会長は冒頭、労働運動の歴史と結成30年を迎えた連合の意義と役割について、(1)18世紀後半、産業革命に伴う劣悪な環境条件から脱するために世界で初めて労働組合が誕生したこと、(2)第一次世界大戦後すぐに国際労働機関(ILO)が発足し、多国間主義および政労使の三者構成主義を世界に根付かせることで社会正義、民主主義、普遍的かつ恒久的な平和を推進しようとしてきたこと――などに触れ、「争いごとは、この世に貧困がある限り続く。その貧困に歯止めをかけるには、富を産み出し、それを分かち合い、安心社会の構築につなげていく労働組合の役割が大きい」と強調しました。さらに、2度にわたる大戦の惨禍を引き起こしてしまった原因に関して、「最も根源的な要因は、多様性の排除だったのではないか」「労働運動は国際的な社会運動のパイオニア。国際機関などを通じた多国間主義を、今こそ活かさなければならない」と呼びかけました。

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 枝野代表は、日本経済の30年と政治の役割という視点からあいさつしました。日本の経済と社会はずっと低迷しているが、その圧倒的な原因は消費の低迷である。その要因は、人口減少や高齢化もあるが、貧困・格差の拡大固定化、それによる社会の分断、そして実質賃金の低迷が大きい。この間、政治は、コストの削減や自己責任の名のもとに、こうした状況を後押ししてきてしまった。実質賃金を上げるには、労働規制強化や所得の再配分を政治が進め、人口減少・高齢化の中で、老後や子育ての安心を高めていかなければならない。政治と働く皆さんの両輪によって、日本の経済社会の低迷を脱却し、社会構図を変えていけると確認している、と言葉を強めました。

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