「ひきこもり者が生きる力を育む地域共生社会にむけて」をテーマに、「KHJ全国大会in北海道」が12、13の両日開かれ、立憲民主党から党ひきこもり対策ワーキングチーム(WT)座長の初鹿明博衆院議員、同WT事務局次長の道下大樹衆院議員(北海道1区)が参加しました。

 KHJ全国ひきこもり家族連合会[略称:KHJ(Kazoku Hikikomori Japan=家族・ひきこもり・Japan)]は「日本で唯一の全国組織の家族会(当事者団体)」。KHJでは、ひきこもりを抱えた家族・本人が社会的に孤立しないよう、全国の家族会と連携し、行政に働きかけながら、誰もが希望を持てる社会の実現を目指しています。

 年に1回開かれる全国大会は、KHJ全国ひきこもり家族会連合会と各地域の支部で構成される実行委員会が協同して本人と家族、専門家、行政、支援関係者が出会い共につながり、発信していく場であり、「ひきこもり」への社会的理解と支援促進の為に学びを深める交流研修会です。初日の12日は基調講演、基調報告などに続きシンポジウムが開かれ、地域共生社会の基盤としての居場所をどう作るか、さまざまな先進事例の報告とともに今後の課題や取り組むべき方向性などを共有しました。 

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 大会の冒頭、主催団体としてあいさつしたKHJ全国ひきこもり家族会連合会共同代表の伊藤正俊さんは、ひきこもりの問題を社会的な問題としてとらえ、全国組織を立ち上げてから20年が経つなか、創業者の故奥山雅久さんが当時指摘したことがさまざまな形で社会に表れてきたとの認識を明示。今年3月、内閣府が「ひきこもりアンケート調査」で40歳から64歳までの推定値が61.3万人と発表したこと、5月の川崎市での事件や、その数日後にあった東京都練馬区での事件等を背景に厚生労働大臣が6月、「ひきこもりの状態にある方やそのご家族への支援に向けて」とする声明を発表したことに触れ、「遅きに失した感もあるが、ようやく私たちの思いが具体的に伝わり来年から施策が変わってくることが期待される」と述べました。

 その上で、「『8050問題』や人口減少・少子化という待ったなしの社会において、新しい社会を作っていくための開拓者になり、悔しい事件や心折れそうになる事案を乗り越え、たくましく社会と連携しKHJ全国ひきこもり家族会連合会の使命に志を確かに持ち、新たな一歩を歩みだしていきたい」と表明。「ぜひ共有の場にして実りのある交流研修会にしていきたい」と呼びかけました。

 立憲民主党を代表して出席した初鹿明博議員は12日夜の懇親会であいさつ。東京都議会議員時代からひきこもりの問題に取り組んでいたことに触れ、「当時から20年経っているがより深刻になっている、根が深い問題だ。誰もが自分らしく生きられる、居場所があると感じられる社会を目指してこれからも一緒に力を尽くしていきたい」と述べました。

 翌13日には「災害と危機予防」「居場所とプラットホームづくり」「ひきこもりに合った仕事づくり」「家族関係の立て直し」「兄弟姉妹等の役割」の5つの分科会を開催。その後の全体会ではその報告とともに大会宣言を採択しました。

 大会実行委員長の北郷恵美子さんは、「いろいろな方たちが共生していくことはひきこもりだけでなく、一般の人たちにとっても生きやすい社会になる。そのことを私たちが追求していくことが大事だと思っている」と今回のテーマに込めた思いを説明。今大会は実行委員として参加した道内の多くの団体、札幌市の担当部局の協力のもとでの開催となり、実りの多いある議論ができたと感謝の言葉を述べました。

 また、2020年度の全国大会は富山県で開催されることが発表されました。