台風19号災害対策本部の岡島一正事務局長は15日午後、東京電力福島第一原発事故による除染で出た草木などの廃棄物が入った袋(フレコンバッグ)が川に流出した福島県田村市のフレコン仮置き場を現地調査しました。現地調査を踏まえて岡島局長は、「小泉環境大臣の15日参院予算委での『環境への影響はなかった』答弁は調査に基づかない根拠のない答弁だ」と厳しく指摘しました。災害対策局の森山浩行衆院議員、衆院災害対策特別委員の高木錬太郎、池田真紀両衆院議員が同行した調査団の報告概要(15日付)は下記の通りです。

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 フレコンバッグの仮置き場は国道288号線からすぐ横に見える場所にあり、山の沢から流れる古道川との距離は10メートルもない。保管場所と川を隔てるロープ柵は修復されていたものの、地面が川に向かって崩れた後がはっきり残っていた。15日の参院予算委員会で福山哲郎幹事長の環境への影響に関する指摘に対し小泉環境大臣は「環境への影響はない」と答弁したが、田村市役所の説明では環境省が現地入りしたのは国会質疑が行われている最中かその前後のことで調査結果は出ていない。現地に設置された放射能濃度の掲示板は9日時点の数値を表示しており、フレコンバッグが流出した12日から13日の濃度がどうだったかは示されておらず「影響はない」との大臣答弁が実証的でないことは掲示板が示している。15日夜までに10袋が回収され、別の川でも流出があったとの報道があるが、環境省は流出したフレコンバッグや回収した数を明らかにしておらず実態解明を急ぐことが求められている。

 また田村市での視察前に阿武隈川沿いで調査にあたっていた郡山市長と会い、話をうかがったところ「かつては阿武隈川の越水、氾濫は数年に一度だったが近年では年に一度は起こる、気候変動など心配だ」とおっしゃり、川沿いの小泉小学校のグランドに氾濫で流れ込んだドロを指さしながら「水の対策はドロ対策なんです。戦いはドロの除去なんです。これからなんです」と語られた。

 岡島局長は16日夜、党内への報告で今回のフレコンバッグ流出について「環境省が発表した報道からも小泉大臣が答弁している15日の時点ではフレコンの回収は終わっていないことは明らか。市は16日までに19袋を発見して17袋を回収、その中の10袋は内容物がなかったことも明らかにしている。さらに環境省が同日の発表で『環境への影響は少ない』と言い、小泉大臣が15日に『影響がない』と答弁した内容とは違っている。私たちは15日、環境省は私たちより数時間前に現地入りしたばかりである事を田村市役所の職員から確認をとっているので、小泉大臣が答弁した時点では、環境省は早くても現地入りしたばかりで調査結果は出ているはずがない。福山幹事長の質問に対する小泉大臣の答弁は環境省の調査に基づいたものでなく根拠のない答弁だ」と批判しました。

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