立憲民主党神奈川県連合の台風19号災害対策本部は17日、川崎市の高津区と中原区の被災現場の現地調査を行いました。早稲田夕季衆院議員と中原区選出の滝田孝徳県議、市川よし子、野田はるみ、首藤たかのぶ各県議、高津区選出の岩隈千尋、田村京三両川崎市議が参加しました。川崎市の17日13時現在の情報では死者1名、浸水被害が中原区約720件、高津区約560件、主な浸水地域は中原区の上丸子山王町地区・下沼部地区・区宮内1丁目地区、高津区の下野毛3丁目・諏訪2丁目・北見方2丁目地区・高津区久地2丁目・二子1丁目・溝口6丁目地区の広範囲にわたっています。

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 以下は調査団の報告概要です。 

 中原区の多摩川沿い、上丸子山王町、武蔵小杉周辺では川の氾濫ではなく、排水管からの内水氾濫が発生。雨水を流す排水管から、川の水が逆流したと市は説明。排水管を塞ぐゲートである山王排水樋管を閉じず、開けたままだったことに原因があるのではないかという住民の声があり、水門開閉の判断は川崎市の重要な課題。多摩川のような大きな河川には、国交省が管理していない多数の水門(許可工作物)がある。内水氾濫が起きた地域の水門は、川崎市が管理するものであり、市が開閉判断。国は今回助言を求められていないが、全国にマニュアルを提示している。タワーマンションが並ぶ武蔵小杉駅周辺は、泥水があふれ、冠水。浸水により地下の配電設備が故障し、マンションではまだ停電が続いている。それに伴い、水を上層階に組み上げるポンプも停止、水が使えない状態の世帯がある。武蔵小杉駅構内のエレベーター等も浸水により使用できない。

 高津区の平瀬川と多摩川の合流地点、久地、諏訪辺りでは典型的なバックウオーター現象により多摩川から平瀬川に逆流し、平瀬川沿いが氾濫。平瀬川沿いは広い場所がなく、遊水池等の整備が遅れているとのこと。各地で町内会のお声も伺った。住民の皆さんは声を掛け合いながら、ごみ出しや泥の清掃を行っていた。住民からは「廃棄物の処理」と「消毒」について多くの声が寄せられた。浸水により、大量の廃棄物が出たが回収が追いついておらず、道路沿いには廃棄物が山積みにされている状況。住民は一刻も早い収集を望んでいる。消毒は特に内水氾濫地域で、圧倒的に消毒液等の消毒キットが不足しているとのこと。自己責任で消毒を行うことになっているが、住民からの要請で川崎市がキットを配布し、消毒も行っているが、まだ十分ではない。

 調査を踏まえ、(1)水門の開閉を自動化してほしいと意見もあり、国としても開閉判断基準の検証が必要(2)消毒について、二次災害を防ぐため、衛生環境は大きな問題であり、国からの支援を求めたい(3)現地の一日も早い復旧が望まれる。排水管逆流、内水氾濫も含め、都市部の治水対策、風水害対策計画の見なおしが必要であり、国県市が連携し、解決すべき今後の課題である――の3項目の対応が必要である。

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