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2019年10月29日

元国連高等弁務官の緒方貞子さんのご逝去、萩生田文科大臣の「身の丈」発言等について発言 福山幹事長

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 福山哲郎幹事長は29日、常任幹事会後に定例の記者会見を開き、(1)元国連高等弁務官の緒方貞子さんのご逝去(2)萩生田文科大臣の「身の丈」発言――等について発言しました。

 冒頭、緒方貞子さんのご逝去について哀悼の意を表し、JICAの理事長、日本人女性初の国連公使として、また「人間の安全保障」という概念を定着をさせるなど、国際社会にご尽力をいただいたと振り返りました。さらに外務副大臣、官房副長官時代に指導を受けたこと、JICAの改革案策定に協力いただいたこと、国際会議の場で世界中の名だたるリーダーが緒方先生に対して尊敬の念を持って接しているのを何度も横で見ていたことなどのエピソードを紹介し、改めて「心からご冥福をお祈りしたい、感謝申し上げたい」と語りました。

 萩生田大臣の「身の丈」発言については、昨日、「まったく配慮のない発言で看過できない」と指摘したことに触れ、「その気持ちは今もまったく変わっておりません」と強調。「学生・高校生は、これから自分の身の丈を作っていくために頑張って勉強し受験をしようとしてる。では親の収入や自分の生まれ育った場所によって差別をされ区別をされるような受験制度でいいのか。それを文科大臣が認め、それでいいんだと言わんばかりの発言は許せない発言」だと強く批判しました。その上で、明日開催される衆院文科委員会でこの発言を追求するとともに、民間英語試験制度について見直しを求めていくことを明らかにしました。

 記者から、萩生田大臣が昨日は陳謝・お詫びをし、今日になり撤回するという対応がころころ変わっている状況について見解を問われると、「昨日の発言は説明にも陳謝にもなっていない」「収まらないとなったら、今日になって撤回というのは非常にみっともない対応」と改めて批判。「民間英語試験に対しての不信感は拭われたとは到底思えず、萩生田大臣に対しての信頼も回復するとはまったく思えない。逆に言うと、制度への不信、大臣への不信、両方ともにより強くなった」と指摘しました。

 また、河野防衛大臣が自身のパーティーで台風災害に関連し自らを「雨男」と発言したことについては、「これ以上台風が来ないように、これ以上必死になって被災地で救難・救助活動にあたっている自衛隊員の皆さんのご労苦にも鑑みて、すぐに辞任をしていただきたい」と発言、こうした発言が続く政府に対しては、「緊張感がないという月並みな表現では言い表せないぐらい、どういう感覚で発言をされているのか、まったく理解出来ません。非常に残念に思いますし、もういい加減、勘弁してほしい」と評しました。

 消費税が10%に引き上げられ約1カ月が経ったことについては、生活に厳しさが伝わってきていると地元で話を聞いても感じると語り、引き上げに際し廃業された方、ポイント還元の地域格差・世代格差など具体的に現場で確認しながら、年末商戦が始まるので、そのの消費行動について注視していきたいと語りました。

 国土強靭化のための3カ年緊急対策で、政府が台風19号の被害を受けインフラ整備の緊急対策を拡充する方針であることについて、異常気象、気候変動も含めて災害が広がるなかで必要だと一定の理解を示した上で、何をどこで強靭化するかについて適切な支出になるのかも含め検証が必要だとして政府内の議論を注視しながら国会の委員会等で確認していきたいと述べました。

 共同会派ができて1カ月が経つことについて、機能しているかなど現状をどのように認識しているかとの質問には、衆参それぞれ共同会派の運営については特徴があると説明。衆院予算委員会では役割分担をし、重複質問を避ける形で、関電の問題など政府の姿勢や問題点、大臣の不祥事が浮き彫りになったと評価。参院予算委員会でも、一定の役割分担の中で質疑ができたとしました。さらに国会の行政監視機能を高めることも含め、徐々に慣らし運転から、いい形の運転になりつつあるとして、衆参の国対委員長をはじめ、それぞれの政党の理解が深まってきていると話しました。

 高知県知事選の対応については、野党統一候補の松本顕治さんを県連が推薦することを決めたことについて報告を受けていると話し、党としての対応については、党役員、高知県連、国民民主党、候補者がいる共産党とも話し合い進めながら検討していると報告しました。