枝野幸男代表は23、24日、島根県隠岐諸島を訪問。それぞれの島と町の特性や地域での取り組みを視察しました。視察には島根県連代表の亀井亜紀子衆院議員、松江市議の川井弘光・県連副幹事長・事務局長が同行しました。

 島後の隠岐の島町役場では、町長の池田高世偉さん、副町長の大庭孝久さん、隠岐島漁協代表理事の濱田利長さん、絵本「メチのいた島」作者の杉原由美子さんと、隠岐の島の現状や離島における漁業振興について意見交換をしました(写真上は、隠岐國学習センターを視察する枝野代表ら)。

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 その後、枝野代表は隠岐ビューポートホテル前で約100名の聴衆を前に街頭演説を行い、老後や子育て、地域振興、一次産業をしっかりと支えていく政治に転換をしていこう、暮らしに寄り添った声をあげていただき、その声に応えられる政治を一緒に作っていきましょうと訴えました。

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 島前の西ノ島(西ノ島町)では、(1)活イカ・活魚を酸素ガスとともにパッケージする技術や最新の小型冷凍機の導入などを行っている日本海隠岐活魚倶楽部、(2)毎年のようにイカの大群が押し寄せたと言われる「イカ寄せ浜」、(3)赤尾展望所、国賀海岸、摩天崖など西ノ島の観光資源、(4)町初の公共図書館として開館したコミュニティ図書館「いかあ屋」――を視察しました。

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 中ノ島(海士町)では、(1)最新の冷凍技術で「朝どれ白いか」やブランド岩牡蠣「春香」を安定して販売し、離島での物流・ロジのハンディを克服する努力をしている株式会社ふるさとの海士CAS凍結センター(2)隠岐島前高校と連携した公立塾「隠岐國学習センター」(3)地域づくり、人材育成、メディア・出版事業などを行う株式会社「風と土と」(村上家資料館内)――を視察しました。また、副町長の吉元操さん、前町長の山内道雄さんと離島生活の現状と課題について意見交換を行いました。

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 隠岐國学習センターの豊田庄吾センター長からは、(1)地域から高校がなくなると親世代までが地域から離れるという地域の存続に直結すること(2)島で課題となっている人口減少、少子高齢化、財政難などはこれからの日本の重要課題であり、その最前線であるこの場所での経験や学びが日本の未来を切り拓く力になること(3)「志を果たして帰る」から「志を果たしに帰る」人づくりへの転換――などの話がありました。意見交換では枝野代表から、(1)島留学を行っている県立隠岐島前高校との連携・役割分担(2)同センターの運営費・財源(3)島留学生の傾向(4)卒業生の状況(5)この取り組みを他の地域で真似するために何が必要か――といった質問がありました。

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 株式会社「風と土と」の阿部裕志代表取締役からは、会社の概要・事業紹介、海士町との連携・取り組みについての話がありました。また同席したJICA(独立行政法人国際協力機構)の高田健二さんから、海士町へJICA職員の出向について、(1)海士町の先進的な取り組みは国際協力分野でも参考となり、地域課題の解決方法をJICAが学び、今後の国際協力に適用することへの期待(2)国内外に豊富なネットワークを持つJICAと連携することで、海外の先進事例を同町で導入検討できる――等の話がありました。

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阿部裕志さん(左奥)と高田健二さん(左手前)と意見交換

 視察後に記者団の取材に応じた枝野代表は、「隠岐全体というよりも、それぞれの島ごとにそれぞれの持ち味を生かしながら、地域をしっかりとつないでいこうという強い意思・思いを持っていて、それが生きている」と感想を語りました。

 さらに、「全国で同じような条件のなか、もっと頑張りたいと思ってる地域を支え、押し上げるためにいい知恵はないかとの思いだが、同じようなことを地域の事情に合わせてとは言いながら、(実際に)やっていくのは難しい。その中で、国として出来ることに、もっと知恵を絞らなければいけない」「引き続き自信を持って前に進んでいける制度、国としての支援を作っていかなければならない。基本的には、人に対する投資、そして中長期的な視点を持って地域がさまざまな施策が打てるような状況を強化していく必要がある」と語りました。