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2019年11月26日

「大学入学共通テスト、記述式問題の導入を止める決断を一日も早くしてもらいたい」福山幹事長

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 福山哲郎幹事長は26日、国会内で定例会見を開き、(1)香港の区議選(2)ローマ教皇が訪日(3)大学入学共通テストの記述式問題の中止――等について発言しました。

 香港の区議会選挙で民主派が8割を占める議席を獲得したことについて、「返還後、もっとも民主派が多くの議席を得た聞いている。香港の自由と法治を強く求める市民の大きな投票行動がこの結果につながったと考えているので、香港政府においては、より一層対話を強め、平和的な解決にご努力いただくよう求めていきたい」と話しました。

 またローマ教皇の訪日について、「長崎・広島を訪問され、東日本大震災の被災者と面会され、大変心のこもったお言葉を賜りました。それぞれに寄り添っていただいたことに、心から敬意と感謝を申し上げたい。教皇が話をされた、核廃絶や貧困のない社会、そして環境・気候変動への危機感など、未来に向けた地球に対する危機感、人間の命に対する強い思いを承り、政治家が理想を語ることの大切さを改めて感じさせていただいた」と語りました。

 大学入学共通テストの記述式問題については、「忘れてはいけない問題」だとした上で、日々高校の現場や高校生など、さまざまなところで懸念の声が強まっていると指摘。自己採点のあいまいさ、採点でアルバイトを雇うことの問題点等に鑑みて、「止めるよう強く求めていきたい。衆参の文科委員会での議論も引き続き強くさらせていただいている。政府においては、この記述式導入について止めることの決断を一日も早くしてもらいたい。高校生やそれぞれの現場を安心させることになるので早く決断をしていただきたい」と力を込めました。

 その後の記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。

Q:高知県知事選挙の結果についてどう思われるか。各社の出口調査で20代に限っては野党候補が50%以上の得票だった。このことについては

 一定の善戦をさせていただいたと思っている。今の質問に通じますが、無党派は出口調査ではほぼ互角の戦いであったこと、若者に関しては勝っている状況もあり、負けたことは非常に残念だが、一定の善戦ができたと評価したい。

Q:二階幹事長(自民党)が皇位継承のあり方について、「男女平等、民主主義の社会だからそれを念頭に置いて考えていけば、おのずから結論は出る」といった旨の発言を同日午前行った。見方によっては、女性・女系の天皇容認をする発言にもとれる。甘利さんの発言もあったが、どのように見ているか

 甘利議員は多少自らの発言を修正されたようにも報道で承っている。二階幹事長の発言も含めて、自民党内にもいろいろな意見があることが徐々に表出していることは評価もしていきたい。1日も早く政府は静かな環境で安定的な皇位継承について議論を始めるべき。

Q:来年2月の京都市長選挙について、4選を目指す現職が立候補表明。過去3度は自民党に相乗りする形で支援されたと思うが、今度の4選目に関して現状の見解は

 少し事実関係を訂正させてください。自民党に相乗りしたのではありません。最初の門川さんの立候補の時、私と前原さんで立候補のお願いをし、結果として自民党と公明党も乗られて相乗りになったので、自民党に乗ったのではない。このことだけは明確に申し上げておきたい。こういった事実関係の異なることが地域の政治に時として混乱を招くので、そこはよろしくお願いしたい。われわれは今、市会議員団から門川市長のこの4年間の姿勢、評価の百数十項目について、どういう形で公約が達成されたかの評価を承っているところ。市議会議員団会派としては、地域の政治なので門川市長を引き続き推したいとの声がありましたが、その声を承った後、府連の中で協議を始めているところで。今はそれ以上でもそれ以下でもありません。

Q:高知県知事選関連。共産党の候補者が党籍を抜かずに戦ったことについて。次の衆院選で候補者調整するにあたり、共産党籍のままでも支援などをするか

 党籍があった方が良かったのか、無かった方が良かったのかと言われれば、無かった方が良かったと思う。本人、共産党の強い思いがおありだったことも聞いているが、もう結果として出たことなので今言っても仕方がないことだと思う。負けたことは非常に残念だと思います。しかし次の衆院選挙に向けて、共闘のあり方については一定の形を示すこともできたのではないか。信頼関係も一定の醸成ができたのではないか。

Q:東京9区、千葉5区、8区で支部設置の承認がされたが、他党との候補者調整などが、あらかたできているのか

 それはそれぞれ地域の中での課題。まずは地域から衆院候補者としてこの人を総支部長に選任にしたいという意向があり、われわれとしてはヒアリングをした結果、今日決めたということ。調整ができているところも、まだのところも、それぞれあると思う。それぞれの事情による。

Q:桜を見る会に関連し、総理が予算委員会に出てこない状況のなかで、今国会、党首討論を枝野代表から総理に呼びかけるお考えは

 党首討論も結構だと思うが、まずは参院規則に基づいて予算委員会の開会を要求しているので、そのことを実現すること。しっかりと受け止めて総理が予算委員会から逃げずに出ていただくことが、一にも二にも大切なこと。今の段階ではまずは衆参で予算委員会を開くこと、そして総理が出てること、これが第一だと考えいる。

Q:桜を見る会の追及チームが追及本部に格上げし、れいわ新選組が参加したが、そのことの評価は

 野党の桜を見る会をより強く追及し国会で全貌を明らかにするという思いに、れいわ新選組の皆さんも一緒に加わっていただいた事はありがたい。同じ追及する本部の仲間として一人ひとりそれぞれが役割を果たしていただければ。

Q:桜を見る会に関連し、総理が出てこないので内閣不信任案に値するとお考えか

 参院規則に基づく開会要求は、すでに一度無視をしている。これは違法なんです。国会に身を置く者として、よもや2度この参院規則に基づく開会要求を反故にすることはないと思いますので、とにかく参院予算委員会に出てきてもらいたい、というか出てくるべき。疑惑の本丸は一にも二にも安倍総理本人。国民の強い関心もあるので、まず予算委員会に出てきていただきたい。2人の大臣が辞め、英語民間試験の導入を延期をした時点で、総理に大きな責任がある。そもそもこういった混乱は総辞職に値すると思っているので、現状ではそれ以上でもそれ以下でもありません。

Q:辞任した2閣僚と河井あんり議員が一連の問題が出てから国会に姿を現していない。議員の職務をまっとうしていないという指摘もあるが、どのようにお考えか

 総理は予算委員会の場で、2人の辞められた大臣を含め与党野党問わず説明責任があると堂々と答弁されてきた。党所属の議員がその事で雲隠れしているとか、2人の(前)大臣も出てこないとか、挙句の果てには疑惑の本丸の総理自身も予算委員会に出てこないのは考えられないこと。このような国会の行政監視機能に対して不誠実な対応を取り続けることを国民は許さないと思いますし、われわれとしては国会の行政監視機能をぶち壊すような国会運営については強く抗議をしたい。

Q:高知知事選と同時に高知市長選が行われた。知事選では野党が固まったが、市長選では自民党・公明党は擁立せず、野党はそれぞれ別の候補を推薦した、なぜこういうことになるのか

 国の枠組みで地方の首長選挙を考えるからだと思う。国の枠組みですべての自治体の首長選挙を考えなければいけないとは限らない。例えば、その首長がいい行政をやっている場合に、国の政党の枠組みより、地域のニーズ、地域のそれぞれの市民の皆さんが首長として続けさせたいと思えば、―これが相乗りという言い方でいいのか分かりませんが―、それぞれが判断する場合も十分にありうると思う。すべてがすべて国の政党同士の枠組みで首長選挙をやらなければいけないということもない。もっと言えば首長はいわゆる大統領制で、国の議院内閣制と地域の政治は違うので、このこともよく考えながら、ボトムアップの政治、草の根からの政治と言っている政党なので、地域の声を聞きながら判断していくことが基本的なスタンス。埼玉や岩手の例のように野党が共闘し首長選挙を戦うということも、もちろん充分にあり得ることだと思います