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2020年7月1日

「恣意的に判断すると宣言している状況」と枝野代表、都の数値基準を設けないモニタリング項目に

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 枝野幸男代表は1日、定例の記者会見を国会内で開き、東京で連日50名規模の新規感染者が確認されてる状況について、「明らかに爆発的な感染拡大に至りかねない状況に(感染者数の推移をみると)経緯はたどっている」と語り、感染者数が高止まりしている状況について東京都も政府も新たな対応措置を取っていないとして、『東京アラート』を解除した経緯も含め、「甚だ遺憾」と述べました、

 さらに都が新たなモニタリングの項目を設定したものの数値基準は設けていないことから、「恣意的に判断すると宣言をしている状況」だと指摘。恣意的な判断で、営業自粛を求めるなどしていいはずがないと語気を強めました。

 また政府に対しては「特措法に基づき都道府県と連携して、感染拡大防止に当たる責任がある。政府として東京都に対して厳しく指導するべき」だと語り、一方で「東京都も自主的に感染拡大防止の責任を果たすべき」と述べました、

 記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。

Q:政府のコロナ対策専門家会議の廃止について、野党からプロセスが不透明などの声が出ていますが、政府に対してどのように対処するつもりか

 専門家会議の廃止が不透明というのは野党から、というご指摘がありましたが、そもそもメディアとして皆さんもっと真剣にこれを検証すべきでないか。「明らかにおかしくありませんか」と思っております。メディアの積極的な取材に期待をしたい。
 引き続き閉会中審査などを通じて、まず経緯など事実関係を明確にしていただくよう強く求めてまいりたい。

Q:河井夫妻の事件の捜査が進んでおり、野党は実態解明チームを立ち上げている。今後、政府与党にどのような姿勢で臨んでいくか

 議院内閣制で政府与党は一体であるので、政府の金が間違っても流れていないかを含め、自由民主党としての1億5000万円と、それ以外にお金がなかったのか、その他についても当然説明責任があると思っておりますので、引き続きこうしたことを強く求めてまいりたい。

Q:お盆明け解散と代表はおっしゃられていますが、どのような体制で選挙に臨まれるか。国民民主党と合流し同じ党として戦うのか、それとも選挙区調整して野党で共闘して戦っていくのか、検討のスケジュール感も含めて教えてください

 この件については相手のあることと、自民党にどう勝つか、その戦略問題ですので、あらかじめこう戦いますと言うつもりはありません。

Q:関連で、先週連合・立憲・国民の6者協議を実施。お盆前までに新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた新たな社会像を協力して作成する方針で一致したということですが、今後の会合に向けた意気込みを

 幹事長を中心に、幹事長と政調会長で、場合によっては私も加わる場合がありますが、おまかせをしています。

Q:先週玉木代表は、こうした社会像を作り認識を共有することが立憲民主党との合流への必要条件だと記者団に指摘をしましたが、枝野代表はこれらの社会像の作成を、今後の衆院選に向けてどのような位置づけにしていきたいか

 直接関係するものではありません。

Q:今日の共同会派「立国社」の政策担当会議の中で、会派合同の部会部門長に対して、次の選挙に向けた政策議論をするよう指示を出すことになったが。次期衆院選に向けて期待したいことがあれば教えてください

 この間も共同会派でさまざま建設的な議論がなされていますので、引き続き総選挙も視野に入れて、そうした活動が進んでいくことに期待したい。

Q:『東京アラート』が消えてから、より数が多くなったが、なぜ新宿が多いと枝野さんは感じられますか

 それこそ専門家の皆さんにお伺いするべきことだと思っています。
 そもそもが客観的に信頼できるデータであるかどうか。残念ながら東京都のデータについて、現状信頼できるものと思っていません。あらゆる関連するデータをタイムリーに公表していただかないと、たまたまなのか、意図的にそういうところを多く検査しているのか、そうした情報を少なくとも私は知る状況に置かれていません。そうした公表、全面的な情報公開が求められると思っています。

Q:東京都知事選の投開票が5日に迫っておりますが、現時点での手応えと、終盤戦に向けてどのように戦っていくか意気込みを

 さまざまな状況から党をあげて宇都宮けんじさんの当選に向けて全力をあげているところでございますが、どなたを応援するか等、基本的には地方選挙ですので東京都連にお聞きください。

Q:国民民主党との合流協議について、事実上、協議は打ち切られているという認識でいいか。正式に再開する時期についてどのように考えている。立憲・国民両党の幹事長が通常国会開会中、閉会後も会合を重ねているが合流協議を再開していると捉えてもいいのか

 1月の時点で、この問題について公式に申し上げた以降、何か新しいことを申し上げることはありません。

Q:重ねて同じ話題ですが、いわゆる合流協議に関して、一部の関係議員から、枝野代表が政策や人事や理念などで、1月のときよりも柔軟に対応するのではないか、譲歩するのではないかという一部期待感のようなものも聞こえてきます。今後の国民との合流協議において、柔軟に対応する考えはあるか

 1月の時点と考え方は変わりはありません。1月の時点も柔軟です。

Q:今週から中村喜四郎先生が主導する投票率を上げるための署名活動が始まりました。投票率を上げるという野党の中では異論がない内容の運動をして結束を強める狙いもあるようですが、枝野代表も本部長としての名前を連ねています。取り組みをどのように評価、受け止めているか

 中村先生が本当に精力的に野党の各議員の皆さんに、大先輩が一回生の皆さんのところに自ら足を運ばれたと承知しております。今の政治状況を打開するために野党の連携を強め、さらに特に若い皆さんの選挙の足腰を強くし、国民の皆さんに呼びかけるという意味で、大変有意義な活動をして、組み立てていただき、提起をいただきました。
 私も喜四郎先生から、その先頭に立てということで、ご指導いただきまして本部長をさせていただいていますが、私がやっているというよりも、中村先生が本当に精力的にここまでやっていただいていますし、敬意と感謝を申し上げたい。

Q:昨日、都知事選で山本太郎さんの応援に入った馬渕議員が、報道陣に立憲・国民・無所属も含めた国会議員40人以上が水面下で山本太郎さんの応援に入っているという主旨のことを述べました。立憲としては宇都宮さんを党をあげて支援されていると思いますが、一方で須藤元気議員が山本太郎さんの応援演説に入るなどしてします。党としてもまだ処分はせず静観をされている状態だと思いますが、こうしたことから立憲の中でも水面下で山本太郎さんの応援に入る、応援する人がいるのではないかと懸念する声もあったりしています。この点どのようにお考えか

 他党の議員の方のおっしゃったことについてコメントする立場にはありませんが、わが党としては、宇都宮けんじさんを東京都連として支援をする。その東京都連の決定について、党をあげて宇都宮さんの当選に向けて、すべての議員等が全力をあげようということで一致してますので、それに反する行動をとれば、党議違反になるということであります。

Q:事実確認をもう一度させてください。前回この記者会見で前回の都知事選について私が質問をいたしました。2016年の7月11日、午後5時半頃、あなたと共産党の小池晃さんで、宇都宮さんを呼び出した。で、事実上の撤退を迫ったことがあるかと私が聞いたら、あなたは「あったこともありません」ととぼけて、それから1時間後か2時間後に「やっぱ記録見たらありました」なんて訂正を出しましたが、その経緯についてお伺いください、お話しください

 そのとき突然のお尋ねでございましたので、私の記憶通り申し上げましたが、念のため確認をしたところ、お会いをしている日程が確認されましたので、直ちに訂正をさせていただきました。
 ただお会いしたことそのものについて、にわかに記憶が喚起できない状況でございますので、どういう経緯で会ったかについては、記憶に定かではありません。以上です。

Q:1人の人生を狂わしたんですよ。それで簡単に記憶がないなんて人間として恥ずかしくないですか。小池晃さんはすぐに同じ記者会見の場で私が聞いたら、会ったことをちゃんと認めました

 申し訳ありません。記憶通り申し上げて、念のため確認をして、直ちに記憶違いであることについては誠実に申し上げましたが、記憶にないことを何か喋ったら、そのことの方が嘘つきで不誠実だと思います。

Q:ではもう一つお伺いします。去年の5月31日、あなたのお誕生日です。嫌がる、内心嫌がる番記者さんたちを引き連れて、あなたが行ったカラオケバーの店の名前はフレアでよろしいですか、六本木ミッドタウン前のフレアでよろしいですか

 すみません、これも私が引き連れたのではなくて、記者の有志の方から声をかけていただきまして、伺いましたが、店の名前まで記憶をしておりません。

Q:わかりました。そこはシャンパンタワーが立つのが売りですが、あなたが何か最近取ってつけたようによく言う、草の根とか言ってますが、草の根がシャンパンタワーなんていうところに行きますか、シャンパンタワーなんてお目にかかることもできませんよ。それについてご見解をお伺いいたします

 昨年も一昨年もここ数年、記者の有志の方から私の誕生日には声をかけていただいて、一緒に飲食をしておりますが、記者の皆さんから声をかけていただいて、記者の皆さんがお互いに会費を出し合って、その会をセットしていただいていると承知をしておりますので、新聞記者、テレビ記者の皆さんは、相対的にどういう位置づけになるかは別として、若い皆さん方が自腹でお支払いいただける店の範囲の中でされていると承知をして、お招きをいただいた私が自分の分等の会費を払ってるかどうかは事務所に確認しなければわかりませんが、私が例えばお金を出して高い店で接待をしているというものとはむしろ逆であるということは申し上げておきたいと思っています。

Q:桜の会の会における安倍総理の答弁とよく似ていることがよくわかりました

 何が似ているのか、よくわからないんですが、言いっぱなしをされては困ります。

Q:須藤元気議員について先ほど代表は、都連の決定に基づいて、党が宇都宮さんの応援に関しては全力をあげていると、それに反する行為は反党行為に近いという主旨の発言がありましたが、今後、須藤議員の除籍も含めた処分をどのように考えているか教えてください

 現時点では何か方針を決めているわけではありませんが、さまざまな事実関係の経緯を整理をしているところです。

Q:6月28日に、宇都宮けんじ都知事選候補の3野党の銀座での街宣、録画でしか見えなかったでが、なかなか素晴らしい野田節を聞かせていただきました。あれを枝野さんはどう受け止められたか

 私も野田さんの演説をとなりで聞かせていただきましたが、相変わらずというべきか、すごいなと思いましたし、立憲民主党の場合は、都連の決定に基づいて党をあげてやっていますが、そういった立場ではない野田さんが宇都宮さんの応援に加わっていただいたのは大変心強いことだと思っております。
 今の都政に対して、国民生活、都民生活に寄り添っていないという問題意識で、幅広い勢力で応援できているのは大変望ましいことだと思ってます。

Q:(関連で)東京には25の小選挙区がございますが、都知事選の結果はともかく、野党共闘が一歩前に進んだような感じもしたのですが、28日の成果も含めて、どうご覧になったか

 政治ですから、いろいろな時間の経緯の中で、結果的にいろいろな影響を及ぼすことはありえますが、地方選挙は国政選挙の道具ではありませんので、地方選挙をやっている途中に、それが国政選挙にどういうふうにと考えたり答えたりするのは都民の皆さんに失礼だと思っております。

Q:夕方から小川先生の映画(「なぜ君は総理大臣になれないのか」)に行くのですが、ご覧になっていたら星いつくなのか教えてください

 小川さんの映画は拝見をいたしました。あっという間の時間だったという意味で、いい映画だったと思っておりますが、星いくつと言われても、そもそもあまり映画を観ないので、比較のしようがなく、なんとも申しあげられない。ただ、多くの方にご覧いただけると。特に政治に関心のない方、多くの方にご覧いただけると政治に対する認識、イメージが変わるのではないかなと思っております。

Q:衆院選の候補者調整について、一部から遅れの指摘も出ていますが、今後の見通しをどうしていきたいか

 遅れているとまったく思っていません。こういうのは早ければいいという性格のものではありませんので、遅れているとまったく思っていません。

Q:本日午前中の共同会派「立国社」の政策会議で政策の取りまとめの指示がありましたが、消費税減税について今後、野党間で意見の違いもあると思いますが、どう考えていくかを伺いたい

 私が答えるよりも、この問題に対する共産党さんの答えが正解だと思ってます。

Q:須藤元気議員の山本太郎さんへの応援について、立憲民主党の執行部批判、減税に対する考え方の違いなども発言されていますが、どう受け止められているかお聞かせください

 コメントする立場にありません。

Q:日銀短観の受け止めを。リーマンショックに次ぐ下げ幅となりました。このことについての受け止めを

 残念なことですが、想像していた状況になってしまっている。この数字を見て動いているようでは、やはり政府は出遅れた、あるいは事態を軽視していたと言わざるを得ません。
 リーマンショックを大きく超えるような事態になることは、3月4月の段階で、野党だけではなく、多くの皆さんから指摘をしていたところだと思っています。残念ながらそれが当事者の皆さんの認識として裏付けられたということ。更にきちんと、しかも世界的な需要の落ち込みが大きな原因ですので、いわゆる需要喚起策や従来の景気浮揚策はまったく意味を持たない状況であります。
 今は景気浮揚というよりも、こうした状況の中でも、事業継続ができるように、あるいは生活ができるようにという、下支えをさらに強化する必要があると思っています。

Q:前から枝野さんにはお願いをしていたのですが、野党第1党の党首として1カ月に1回だけ会見するというのは少ない。回数を増やすことはありませんか

 今のところ、考えていません。

Q:それと水曜日の2時は、玉木さんの定例の会見は決まっているのですが、これに6月の枝野さんの定例会見をぶつけたのではないかと、週刊誌の私としては見ているのですが

 そもそも7月1日という日程自体は、昨日決まったわけではなく、もっと前から決まっております。
 基本的には月末に月1回ということで、月末に行うことでありますが、いろいろな事情で月末に行わずに月始めに行っていることもあります。
 今月の場合は、週末に宇都宮広報や都議補選の応援などがあり、そこでのぶら下がりなどの機会もありましたので、それと続ける必要はない、続けない方がむしろいいのではないかということで、その段階で7月1日と決めております。
 時間については、事務局で判断していますので、ぶつかってしまったとしたら、できるだけぶつけない方が望ましいと思ってますので、それは事務的な問題だと思います。

(司会・小川淳也)まったく悪意はありませんので、一部の方に大変ご迷惑おかけしました。よくよく気をつけたいと思います。

Q:買収容疑で逮捕された元自民党の河合夫妻に関連して、妻の案里容疑者の公設秘書が公選法違反で有罪判決を受け控訴するということですが、連座制の適用対象になってることで、失職する可能性があります。その場合は補選がいずれ行われることになると思いますが、党として候補者擁立など現時点での補選への対応、どのように臨むか、現状を教えていただけますか

 この答え方は非常に難しく、河井両議員は政治的な責任を負って速やかに辞職をするべきだと考えておりますが、一方で公職選挙法違反による裁判、あるいはその連座制の裁判については、政治的な責任の問題と別に、司法手続きに基づき、その手続きを踏む権利はすべての国民にありますので、秘書が有罪判決を受け、でも確定をしていない、その後、連座制の裁判もあるという状況で、その裁判と繋げて補欠選挙がありそうだからということには答えるべきではないと思っています。
 むしろ政治的責任として、裁判の問題とは別に、一刻も早く辞職すべきであると。ただ、いま辞職をするという兆しが見えない状況ですので、もし筋通り早期に辞職をされた場合に備えた、水面下のいろいろな想定・準備を進めているということでとどめたいと思います。