裏金問題で自民党議員が辞職したことにより行われた、衆院長崎3区補欠選挙で当選した山田勝彦議員が5月7日、衆院に登院しました。 山田議員は1979年生まれの44歳。議員秘書、農林水産大臣秘書官、福祉施設会社社長として働いたあと衆院議員を1期務めました。

 登院の際に記者団から国会に入っての感想を求められた山田議員は、「3週間ぶりに国会に戻ってきて、本当に新鮮な気持ち。今回は選挙区で(選出されて)長崎県民の皆さまの代表として国会で働けるという喜びと、何としてもこの裏金・金権政治を終わらせると選挙期間中訴えてきたその公約の実現に向けて、真の政治改革を進めなければならないという自覚と責任感を大きく感じている」と述べました。

 補欠選挙で大きな争点となった「政治とカネ」の問題については、「(衆院長崎3区補欠選挙は)この裏金問題の議員辞職によって行われた選び直しの選挙。もう二度と(自民党に)裏金作りをさせないために政治資金パーティーの禁止や企業・団体からの献金を禁止する改革案を今国会中に成立させなければならない」と力を込めました。

 国会で取り組みたい政策について記者団から問われた山田議員は、補欠選挙直前に国会に提出した「国境離島みんながJR運賃並法案」を挙げ、離島航路の低料金を島民以外の方々も対象にしていくと述べ、既に法案提出まで行っている現状を踏まえ、今国会中の成立を急ぎたいという見解を示しました。

 また、山田議員は長崎県をはじめ全国で農村漁村が危機的状況にあることから、「農家や漁師の方々に対する国からの直接支払いという所得補償の新しい制度、農政の改革等を引き続き訴えていかなければならない」と述べました。