立憲民主党は5月9日、東京都の高田馬場駅前で街頭演説会を開催しました。

 辻元清美・代表代行は、先月28日に投開票された3つの補欠選挙において立憲民主党候補者が全勝したことに関連し、立憲民主党の議員数の増加により衆議院の政治倫理審査会における審査申し立てが可能になったことに触れ、「国民の皆さんの1票の力で政治が変わるということをいま実感している」と述べ、補欠選挙において示された民意が国会における政治改革の議論を進める上で大きな原動力となっている実態を報告しました。あわせて「いままで逃げ回っていた自民党の裏金議員を審査会に引っ張り出して、事実をしっかりと説明させる」との決意を示しました。

 また辻元代表代行は、企業団体献金の禁止の必要性について触れるとともに、これまでの自民党の経済政策、とりわけアベノミクスの結果により円安と物価上昇が止まらない状況になっていることについて、献金先など限られた企業・団体の利益を誘導するような経済政策を行ってきたことによりわが国の経済が歪められてきたと指摘、自民党に代わる政治体制がいま求められているとして、立憲民主党への政権交代の必要性を訴えました。

 小沢雅仁・国民運動局長代理は、自民党の裏金問題について、「自民党の議員たちは裏金で自分たちの懐を肥やし、脱税をし、そして国民に対しては増税を求めてきた」と指摘し、「このようなことがまかり通ってきたことは、絶対に許すことができない」と怒りをあらわにしました。また来るべき衆議院解散総選挙に際しては、国民の怒りをしっかりと投票行動に表していただくよう呼びかけました。

 古賀之士・参院議員は、立憲民主党は政府が提出している法案の約8割について賛成している実態について紹介しつつ、「立憲民主党は何でも反対ではなく、賛成すべき法案には賛成したうえで、附帯決議などでしっかり意見をつけている」と話しました。また、奨学金の返済が若者たちの大きな負担となっていることについて、企業が奨学金の返済を肩代わりする制度の普及など、若者の負担軽減のための政策の実現を訴えました。

 古賀千景・国民運動局副局長は、子どもたちのいじめ・不登校・自殺が、過去最高の件数となっている実態について説明しつつ、学校現場において教職員が足りない現実が子どもたちの学びの場にしわ寄せとなってしまっていると指摘しました。そのうえで教職員の労働環境改善の必要性について述べつつ、「子供たちがニコニコと笑顔で学校に行き、そして大学まで安心して無償で通うことができるような環境、そして自分の学びたいことができるような社会を作っていくことが、私達大人にとっても明るい世界になっていくはず」と訴えました。

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左から古賀之士、古賀千景、小沢雅仁各参院議員、山口薫、小野裕次郎両新宿区議