【プロフィール】
選挙区=足立区
地元の魅力=豊かな自然環境と、伝統と新しさが融合する活気に溢れているところ
好きな本=『「一緒にいたい」と思われるリーダーになる』(サイモン・シネック)
人生初の仕事=ディズニーランドでのアルバイト、新聞購読の営業
尊敬する人=マザーテレサ
長所=明るい・人見知りをしない
短所=目覚ましをかけないといつまでも寝てしまう
https://www.aikowada.jp/
https://twitter.com/aikowada114/
――政治家を志すきっかけとなった出来事はなんですか?
銀行で働きながらさまざまな生活のお困りごとを聴いたこと、25歳のときに東日本大震災のボランティアに赴いたこと、その後、結婚し出産と不妊治療を経験したことです。
家族の仕事の関係で大阪に住んでいた小学生のころ、阪神淡路大震災を経験しました。2011年の東日本大震災のときには3週間後に南相馬市に向かいました。海辺に流れ着いた、ヘドロで汚れてしまったアルバムなどをきれいにするボランティアに通いました。持ち主と顔を合わせることはないのですが、それらが遺品であっても思い出の品であっても、求めてくれる人がいるなら、と思ったんです。「しない偽善より、する偽善」を選びました。
不妊治療の経験は、長女の子育てがある程度落ち着き「2人目ほしいね」となったあと、一年間、なかなか妊娠がかなわず、不妊治療専門のクリニックを訪れました。私は大きな病気などもしたことがなく、体の不調なども感じる場面が少なかったものですから、妊娠しにくい体だと言われ驚いたことを覚えています。外回りの営業職だったので治療に充てる時間などは工面しやすかったんですが、働く多くの人は仕事が終わった後、クリニックに通っています。薬の影響などで心身が不安定になりますし、不妊治療のために仕事を続けられない人がたくさんいることがよくわかりました。2人目を授かるまでに流産も経験しているのですが、誰とも共有できず、どこに相談すれば良いのかもわからなくて、同じ経験をした方のブログなどを探してどうにか心を穏やかにしていました。
――その間もずっと働いておられたんですよね。子育てとの両立はどうですか?
私、「子育てはきっとうまくいく」って、高をくくっていたんです。けれど1人目の子は本当に手のかかる子で、常に寝不足になり「仕事してるほうがマシ…」って正直なところ毎日思っていました。
家と職場の往復生活だったので地域のつながりもなくて、夫もケアしてくれてはいましたが不安な気持ちを抱え込みがちで孤立していました。
たまたま、地元の公園で開催されている物々交換イベントに立ち寄ってみたんです。世間話のなかでポロッと「行き詰まっているんですよね」と話したら、「近くの区民センターで赤ちゃん教室を開催しているよ」と教えてもらって、恐る恐る行ってみたら、そこで初めてママ友もできました。翌月には、イベントそのものをお手伝いするようになっていたんですよね(笑)
銀行員として地域のみなさんと向き合ってきましたが、個人として初めて地域につながって、救われた出来事でした。
――コロナ禍で地域の変化をどう感じていますか?
銀行員の営業職として13年、路地の1本1本まで知り尽くし、地域のみなさんの困りごとを聴いてきました。年金が減っている、給料が上がらず食費の工面が大変、働きに出たいのに保育園に入れない、など、一人ひとりの悩みが政治の課題に直結していることを痛感してきました。
特に女性は、生活費や教育費のために働きながら、家事や子育ても一手に引き受けている場合がほとんどです。目の前のことで精一杯で、政治のことを考える余裕なんてない。私も、そんな一人でした。
コロナ禍になってから、地元の子ども食堂に関わるようになりました。今はお弁当を持ち帰ってもらう形にしていて、フードパントリーと言って、賞味期限が間近になってスーパーに並べられなくなった食材を配布するボランティアもやっています。食べ物を両手に抱え、にこにこ帰っていく子どもたち、それと反してどことなく申し訳なさそうなお父さん、お母さんの姿をみると、少しは役に立てているのかな…と感じると同時に、皆さんが困らない生活の下支えをしなければと奮い立たされます。
コロナ禍になってから、地域のつながりが大事なんだと以前よりもっと感じるようになりました。地域で生きる一人ひとりが、誰かと、どこかとつながっていられる仕組みが必要ですし、政治は、その補助金を出すだけでは足りません。そもそも、子ども食堂が市民の善意や責任感で運営されていることにも政治の問題点があると感じます。
コロナ禍で、より弱い立場の子どもたちにしわ寄せがいっていると感じています。親は、どれほど気をつけていても、自分の不安を子どもにぶつけてしまったりすると思うんです。私も子どもに八つ当たりしてしまったことがあります。
政治に関わる余裕がない人ほど、政治の影響を大きく受けています。私も当事者として政治を変えることでより良い社会にしたい!その一手になれるよう頑張りたいと一念発起しました。
今を生きる子どもたちと、子育てに奮闘する親たちが、孤立することなく安心して暮らせる東京都にしていきたいと思います。