【プロフィール】
選挙区=中央区
地元の魅力=古くからの老舗や、昔ながらの建物、それらを支える下町スピリッツ溢れる人々がいて、チャーミングなところ
好きな映画=『スター・ウォーズ・エピソード1』『ブレードランナー』
好きな本=『スローなブギにしてくれ』(片岡義男)
人生初の仕事=料亭だった生家での皿洗い
尊敬する人=エバ・ペロン、兼高かおる
長所=好奇心が強すぎる
短所=おそらく一生直らなそうな人見知り
https://matsudatomoko.jp/
https://twitter.com/tomochan_chuoku


――銀座で生まれ育ち、いまどんなことを感じていますか?

 都議選への挑戦も、新型コロナがなければ決意していなかったと思います。
銀座は日本有数の繁華街でありながら、1本路地を入れば昔ながらの建物が残っていて、とても情緒ある街です。
 生家は料亭を営んでいまして曾祖父母の代から銀座に住んでいますが、街そのものが音と色彩を失ってしまった感じ。私の知っている銀座ではないみたいです。お盆やお正月の静けさとはまったく違う、活気を失った銀座を見ていて、いても立ってもいられなくなりました。

――これまで、どんなお仕事をなさってきたんですか。

 高校生の頃から家業を手伝ってきました。皿洗いから始まり、座敷に出るようになって、掃除や雑用、経理など。調理師免許も持っています。料理以外のすべての業務ですね。
 22歳で結婚して、子どもを産んで、30歳を過ぎてからトラベルライターとしての仕事をするようになりました。

 まだ幼い子どもを2人連れてアメリカに家族旅行に行った時、やはり大変だったんです。当時はインターネットもないし、子ども連れで海外旅行に行く人も多くなかったので、情報がなくて。それで思い切って、『空飛ぶベビーカー 子連れで行く海外旅行マニュアル』という本を出したんです。機内にはおむつが何枚くらいあれば安心だとか、ミルクはどういう状態で持ち込むのがよいかなど、安心して子連れ海外旅行ができるように、本当に事細かく情報やアドバイスを盛り込みました。
 その本を、たまたま当時のアメリカの観光局の方が読んでくださって、その方を通じていろいろいろな媒体で書くようになりました。

――都政で取り組みたいことは何ですか?

 コロナ禍で、いろいろな矛盾が吹き出しています。感染拡大からもう1年以上が経つのに、都はパフォーマンスだけ熱心で、感染症対策として基本中の基本である、検査、隔離、治療、そしてそれを可能にする体制の整備すらおぼつかない状況です。
 十分な補償もないまま「酒類の提供はやめてください」では、そのお店だけでなく関連するすべての事業者が止まってしまいます。商売ができないとどうなるか、火を見るより明らかでしょう。

 中央区は、銀座や築地など歴史ある地域がある一方、マンション開発が進んで共働きの子育て世帯も増えています。それぞれのライフステージによって、悩みや困りごとも変化します。
 長年住み慣れた街で安心して暮らせるよう、訪問介護支援や在宅医療体制も必要ですし、ヘルパーさんなど介護職の人たちが働き続けられるよう処遇改善も急務です。
 子育て世代にとっては、安心して子どもを預けて働きたい、というのが一番の願いだと思います。「待機児童ゼロ」だけでなく、病児保育や小規模保育、居宅訪問型保育の支援など、各家庭のニーズにあった選択肢をそろえるのが、政治の役割だと思います。

 いま、ここで生きる都民一人ひとりが東京を作っているんだ、と強く思うんです。一人ひとりの声を聴く都政を作っていきたいし、活気と希望があふれる東京を、次世代につないでいきたいと思っています。