東日本大震災から12年を迎えるにあたり、各地で防災に取り組む自治体議員から、それぞれの場所・立場での発災当時の思いや取り組み、その後の現在に至る復興と防災への取り組みついて、寄稿してもらいました。
東日本大震災から12年。犠牲になられた皆さまに心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
震災発生後、武蔵野市は友好都市である岩手県遠野市を通じて、市職員による4度にわたる支援隊24名を派遣し、県内の陸前高田市、釜石市、大槌町、山田町などで支援にあたりました。私自身は発災2カ月後に、遠野市、大船渡市、陸前高田市に視察と支援にまいりました。現地の皆さまの話を聞き、問題と感じた点は、武蔵野市でも共通する点が多いと感じました。
未曽有の災害に際し、「正確な情報を公表する広報体制」「電力会社など関係機関との連携」「災害対策本部の機能強化」「市民、行政の協働」を整えること、武蔵野市の「自治の気風と支え合いの精神」を最善に生かしていくことが基本だと思いました。
被災には原発の事故も含まれます。問題を風化させないよう、当時のことを描いた映画「太陽の蓋」に提起される「原発ゼロ」を目指し、これからも取り組んでまいります。