枝野幸男代表は25日、地元埼玉県さいたま市で開かれた「立憲民主党埼玉県総支部連合会 設立大会」に出席。「力を合わせて今の日本の危機を打破していこう」と呼びかけ、出席議員らは一致団結を誓い合いました。
枝野代表は、「皆さんと一緒に埼玉県連の設立を迎えられることを心から喜びたい」と述べ、新型コロナウイルス感染症の影響で明日の生活をもどうしたらいいか分からずにいる、厳しい状況にある多くの人々の声を受け止め、その役割を十分に果たせていない今の政治状況を変えるべく、今回新党結集を呼び掛けるに至ったとあらためて説明。「それぞれの立場で今の国民生活の危機を正面から向かい合い、一日も早く政治の流れを変えていく」と力を込めました。
次期衆院選挙に向けては、「いつ衆院が解散されてもおかしくない状況。今の日本の危機をしっかりと食い止め、国民生活を守るためにも、何としても衆院の総選挙で大きな成果を上げなければならない。衆院選挙の公示の日に『菅か枝野か』と明確な選択肢として認めていただけるようにしっかりと準備を進めていきたいと思っている」と表明。その上で、「政治や選挙は人と人とのつながり。ここにいる衆院議員やその候補予定者だけでなく、それぞれの地域で活動を支えてくださっている自治体議員の皆さん、ウェブを通じてご覧いただいている党員、サポーター、パートナーズの皆さん。皆さんの人と人とのつながりなしにはそうした思いを広げていくことはできない。ぜひ力を合わせて今の日本の危機を打破していこう」と訴えました。
県連代表であり党組織委員長の大島敦衆院議員は、今回の県連設立にあたって、県議会、政令市議会で旧立憲民主党と旧国民民主党の自治体議員がこの3年間、常に同じ会派で活動し協調して運営してきた意義を強調。かつて民進党埼玉県連代表を務めた、大野元裕・現埼玉県知事が多くの労を尽くされたことにも感謝の意を述べ、「自治体議員の信頼関係の上に立っている県連。さらに多くの人に参加していただき、より幅広い議論ができる党運営をしていきたい。それぞれの議員の役割は、地元のリアルな声を聴き、解決すること。現場主義で臨むことが安定した党運営につながっていく」と呼びかけました。
大会では、新役員の発表に続き、国会議員、総支部長、自治体議員が自己紹介。閉会にあたって県連代表代行の熊谷裕人参院議員が、「心ひとつにして来る衆院選挙では全議席で勝利し政権交代につなげていきたい」とあいさつ。三神尊志さいたま市議の発声で「立憲民主党」を三唱して会を締めくくりました。