田名部匡代常任幹事会議長(参院議員)は1日、群馬県高崎市、太田市、館林市を訪れ、農畜林業者との懇談や街頭演説会を行いました。

 田名部常幹議長は、高崎市では「日本の農政の展望」と題して講演を行うとともに、同市が設置する直売所に農産品を売り出している農業者と懇談。太田市でも種苗会社を営む農業者らとの意見交換をしました。高崎市では角倉邦良衆院群馬第4区総支部長が、太田市では堀越啓仁衆院議員(2区総支部長)が、太田市・館林市では長谷川嘉一衆院議員(3区総支部長)がそれぞれ同行しました。

吉井物産センターで農業者から話を聞く田名部常幹議長。左は角倉4区総支部長(高崎市)

 農業者との懇談では、政府が新型コロナウイルスで影響を受けた園芸農家らを支援する「高収益作物次期作支援交付金」制度の急な変更は、収入が安定しない農業者にとっては苦しいとの声や、「生産者の確保が一層困難になっている」「家族経営の農家が希望をもって従事することができない状況だ」「減収した分を他の作物を植えたり違う手間にかけたりと努力すると税金が上がってしまう」など、今の農政に対する数多くの不安や不満の声が寄せられました。これに対し、田名部常幹議長、長谷川衆院議員、堀越衆院議員、角倉4区総支部長らは政府の取り組み状況や党の考え方などを説明。いただいた声を受け止め、国会審議などを通じて政府をただしていくと述べました。

太田市内での種苗会社との懇談会。右奥に田名部常幹議長、向かいに堀越啓仁衆院議員

 太田市で行われた街頭演説会で田名部常幹議長は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、今年に入ってから本当に多くの人々が悲痛な叫び声を上げた。助けて欲しい、もう生きていけない、仕事を続けられない、本当に多くの声を聞いてきた。しかし、急いで対応してほしい検査体制の拡充や、医療の受け入れ体制の整備は、なかなか進んでこなかった。こうした時こそ与野党の枠を越えて、力を合わせて、命を守るための政治を行わなければならないと与野党協議会を設置し、閉会中審査を行うなかで、家賃支援、子ども支援、ひとり親支援、学生支援、雇用調整助成金の拡充を実現した。休業補償に関しては、非正規雇用のため休業支援金の支給対象外となり、多くの人が受け取れない状況にあるため、政府への対応を求めている。私たちが市民の立場に立って命を重んじ、未来を見据え、実際に一つひとつの政策をしっかりと提言してきている」とこれまでの取り組みに言及。「これからも現場の声に耳を傾け、足を運んで思いを共有し、責任ある政治を実現するために良い政策をしっかりと提言していく」と決意を表明しました。

 「必死で歯を食いしばってがんばっている方々が声を上げられずに困っている。私たちこそが受け止めていかなければならない。みんなで立ち上がることで、政治を正すことができる、政治を変えることができる、国民の手に取り戻すことができる。未来に希望のもてる政治を、そして社会をつくっていきたい」と訴え、締めくくりました。