蓮舫代表代行は7日、兵庫県内をまわり衆院選挙区支部長と共に街頭演説やミニ集会を行いました(写真上は、西宮市の街頭で演説をする蓮舫代表代行)。

 西宮市では安田真理・兵庫7区総支部長と、西宮北口駅ひなた公園で街頭演説を行い、その後、「みんなで国会の景色を変える!」と題したミニ集会を行いました。安田総支部長は、街頭演説で「私たちの声が届く政治をここから実現していきたい」と訴えました。

 神戸市西区では今泉真緒・兵庫4区総支部長と、西神中央駅前広場で街頭演説を行い、その前には「女性の生き方――あなたが蓮舫さんに聞きたいこと――」と題したミニ集会を行いました。ミニ集会では先日行われた予算委員会の動画を見ながら振り返り、その後、(1)仕事や政治(2)家族やプライベート(3)女性が活きやすい社会を作るには――題したテーマでフリートークが行われました。今泉総支部長は、街頭演説で「私の手でこの社会、政治が変えられるかもしれない。母には『あなたがやらなくてもいいのでは』『子どもはどうするの、家族が犠牲になるでしょ』と言われたが、気づいてしまった私がやらなくてはいけない。犠牲にしない、守るためにやるんです」と訴えました。街頭演説には水岡俊一参院議員会長も参加しました。

 三田市では梶原康弘・兵庫5区総支部長と講演会「まっとうな政治を!」に参加。梶原総支部長は「コロナ後の社会・新列島改造計画」と題し、コロナで(1)一極集中(2)中央集権(3)グローバリズム――が浮き彫りになり、また南海トラフ地震の恐れもあることから、地方への分散、多極分散型国家を目指すべきだと説きました。

 蓮舫代表は、臨時国会がようやく開会され、コロナ対策などについて議論しようとした矢先に、日本学術会議の6名が任命されなかった問題が起きたと語り、いたずらにこの問題に国会審議の時間を使おうとは思っていない、議論すべきことはたくさんある、でもこの問題は看過できない、総理が法律違反をしている可能性があるからだと指摘しました。

 戦後、学者の知識や技術を戦争に使ってきた反省などから、政治介入をさせず、政府にさまざまな提言をするために設立されたと説明。特別職の公務員なので総理大臣に任命してもらうが、1983年、中曽根総理は「形式的任命にすぎない」と答弁していることから、総理が拒否権を持つなど考えて無く、これまで1回も拒否をされたことがない。それにも関わらず、唐突に6名が拒否をされたと語り、聞きたいのは「なぜ拒否したのか」この1つだけだと話しました。

 菅総理が、「民間出身者や若手が少なく、出身大学に偏りがある。多様性が大事だということを念頭に判断した」といった趣旨の説明をしているが、女性の学者を外し、若手を外し、私立大学の教授も外されたと指摘。「既得権益だ」との菅総理の説明も、会員ゼロの大学や2人しかいない会員の大学で今回推薦された人物がいたと語り、むしろ多様性がなくなったのではないかと指摘しました。

 予算委員会では、6名が任命されなかった経緯が公文書として残っていると判明。個人情報は黒塗りで構わないので提出を求めたところ与党から拒否をされていると明かしました。蓮舫代表代行は「公文書は皆さんの財産です。皆さんの税金で行政サービス、政治をさせていただいている。なので、どんな議論をし、どんな会議を行い、どんな政策決定をし、どういった政治判断をしたのかは、公文書で残さないといけない。残したものを皆さんは見る権利がある」と指摘。「私たちは引き続き求めていく」と語り、「自由というのは、一度失ったら取り戻すには大変な労力と時間がかかる」「絶対に譲ってはいけない。こういうことを認め、当たり前の空気にしてしまうと、集会、表現、学問、内心の自由。憲法で守られている皆さんの政治介入されない自由が、政治によって剥奪をされる、そんな前例にしては絶対にいけない」「それが立憲主義です」と指摘しました。

 また、蓮舫代表代行は、新型コロナ感染症について、特定の業界・団体に偏った支援をするのではなく、福祉や医療現場にまわすことが最優先の政策だと指摘しました。

 さらに菅総理が脱酸素、カーボンニュートラル宣言をしたことを歓迎する一方、その手段として原子力政策を進めるとしていることから、再生可能エネルギーを基本とする分散型エネルギー社会の構築を掲げている立憲民主党とは違うと指摘しました。