立憲民主党は12日、都内で日本弁護士会連合会(日弁連)と日本弁護士政治連盟(弁政連)との懇談会を行いました。

 冒頭、弁政連の村越理事長からの「荒執行部は(先の通常国会で廃案となった)検察庁法改正案や学術会議の問題について会長声明を出したが、今日は全般的に忌憚のないご意見をいただきたい」とのあいさつに続き、日弁連の荒会長から「検察官の定年延長問題はみなさんのご尽力もあり廃案となったがまだ終わってはいないと思っている。また日本学術会議の問題では学問の自由だけではなく国権の最高機関である国会をどう考えるのか、三権分立をどう考えるのかという視点で会長声明を出した。少年法改正や司法のIT化も重視しており、これからもみなさんと連携して活動していきたい」とのあいさつがありました。

日弁連の荒会長

 これを受けて、枝野代表は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、みなさんの業務もたいへん制約されているなかでご尽力いただいていることに感謝申し上げる。コロナに関わらず年末年始にかけて困窮の問題は相当深刻化するという危機感を持っていたが、感染拡大が第3波といっていい状況になっており、多くの国民生活にさらなる打撃を与えかねない。こうした方々を支援できるようみなさんの力をお借りしたい」とあいさつしました。

 また、検察庁法「改悪」問題など司法制度を揺るがす問題がいくつも出てきていることについて枝野代表は触れ、「昨秋から国会で共同会派を組み検察庁法改悪阻止を始めいくつかの問題で歯止めをかけることができた。この9月から政党として大きな構えになったことをさらに活かしていきたい。引き続きのご指導をお願いしたい」と述べました。

 懇談会はこのあと、日弁連・弁政連から、当面する課題についての説明があり、それに基づいて広く意見交換が行われました。

 参加議員は以下の通りです。
【衆議院】 枝野幸男、平野博文、近藤昭一、辻元清美、泉健太、階猛、逢坂誠二、山花郁夫、稲富修二、松平浩一、松尾明弘各議員
【参議院】 小川敏夫、福山哲郎、那谷屋正義、小西洋之、真山勇一、打越さく良各議員