泉健太政務調査会長は21、22日と静岡県を訪問し、地域公共交通機関の現状について天竜浜名湖鉄道を視察。また県内4カ所で総支部長らとともに街頭演説を行いました(写真上は、天竜二俣駅の車両基地を歩く泉政調会長、天竜浜名湖鉄道の平野常務取締役、日吉議員。右から順に)。

■天竜浜名湖鉄道の視察

 22日午前、泉政調会長は日吉雄太衆院議員(静岡7区)と共に、天竜二俣駅に併設されている天竜浜名湖鉄道本社を訪れ、平野隆宏常務取締役から現状について話を伺い、その後、現役で使用している転車台や鉄道歴史館など施設を見学しました。
 平野常務取締役から、コロナで大変な経営環境にあることや、感染防止対策、安全対策をしっかりやっていること、そうした中での経営努力について話を聞きました。

鉄道歴史館で話を聞く泉政調会長と日吉議員
扇形車庫で撮影する泉政調会長(右)と日吉議員(左)
駅舎内のグッズ売り場で、御朱印帳ならぬ鉄印帳を知った泉政調会長と日吉議員
■街頭演説

 21日には、浜松駅北口の遠鉄百貨店前で源馬謙太郎衆院議員(静岡8区)、22日には、焼津市にあるスーパー田子重登呂田店前で福村隆2区総支部長らと、富士市文化会館ロゼシアター前では県連代表の渡辺周衆院議員、小野範和5区総支部長らと、新静岡駅近くの東急スクエア前では遠藤行洋1区総支部長、静岡市議選(2021年3月28日投開票)の浜田佑介、長沼滋雄両公認候補予定者と党の政策などを訴えました。

 源馬謙太郎衆院議員は、コロナウイルス感染症により「経験したことがないような1年を過ごしてきた」と述べ、700社超の事業者に話を聞き、それぞれの業界・業態・会社により困っていることは違うが、共通していたのは「自分たちの声が国に届いていないのではないか」ということだったと語りました。さまざまな国の支 援策はあるものの、そこから漏れている人たちがいると指摘。そういう声を地道に拾い、国会に届けていくと誓いました。

 福村2区総支部長は、4つの改革を掲げ、経済改革をして生活をレベルアップすること、次世代改革として日本の将来を担う子どもたちのため子育て政策・教育政策を充実させること、行財政改革として税金の無駄使いをなくし利権や癒着を許さないこと、福祉改革としてセーフティーネットの充実を目指すことを挙げました。また新型コロナ感染症対策として、PRC検査や抗原検査などを行うとともに医療体制の拡充をはかり、GoToキャンペーンではなく、経済の下支えをするために家庭に対して支援していくことが必要だと訴えました。

 渡辺周衆院議員は、新型コロナ感染症対策のための家賃支援給付金や休業支援金が行き渡ってないと指摘。さらに政府は異例の予備費10兆円超を確保していますが、まだ7兆円以上も執行されていないことに言及しました。「政界に健全な緊張感が必要。好き勝手ことを言い、どうせ国民は忘れる、特に問題はない、資料は廃棄した。真面目にやってきたことが馬鹿を見るような世の中を作ってはいけない。われわれは全力で政権交代を目指して頑張っていく」と訴えました。また、小野5区総支部長のことを「裏切ったりしません。よその党に行ったりしません。この間まで言っていたことは何だったんだということが絶対ない。地元生まれの地元育ち。そんな恥ずかしいことはこの土地ではできない。彼を信頼していただきたい」と述べ支援を求めました。

 小野5区総支部長は、「小泉総理、竹中平蔵大臣、アベノミクス。自由競争至上主義、競争すればするほど良くなるのだから自分で頑張れ、自己責任だ。社員は株主のために働くんだ。役所は仕事をしないほうがいい、小さな政府だ、民営化だ。国は何もできない、自助で頑張れ。これが私の生活には他人事では無かった」と、みかん農家をしていたが農産物の輸入自由化などで廃業になり、自動車の部品工場を始めたが、コスト削減で下請け工場の経営は厳しく、生産拠点が海外に移り工場を辞めざるをえなかったと振り返りました。また自身が銀行に務めていた時、リーマンショックがあり、思い浮かんだのは父の工場とそこで働く人だったと語り、アベノミクスでも低所得者層が増えていき、地域では生産力も購買力も落ち悪循環が続いていったと指摘し、この25年の社会のあり方を変えていくことが使命だと語りました。

 遠藤1区総支部長は、「今日、11月22日は『いい夫婦の日』で、日曜で大安。全国各地の結婚式場は1年前から予約でいっぱいだった。静岡市内の式場に聞いてみたら、半分以上がキャンセルだったと言う。この1年間、結婚式場は厳しい状況。浜松の大手式場は60億円の負債を抱え倒産。静岡市内の式場は3月から10月まで披露宴はほとんどゼロ。またそこに見える静岡マルイも来年3月に閉店。駅前の戸田書店も7月に閉店した。ファミリーレストランのガスト・ジョナサンも全国で200店舗が閉店。テレワークでスーツを着なくなり、洋服の青山が160店舗閉店。すでに420万人以上の方が仕事ができない状況に。静岡県の人口よりも多い420万人が仕事にあぶれている」と指摘。「菅総理は自助を強調するが、こういう時に手を差し伸べるのが政治だ」と訴えました。

 泉政調会長は東急スクエア前での演説で、「立憲民主党は批判や反対ばかりの政党ではない。与党に提案をしている。例えば、医者や看護師など医療機関に務める皆さんや、介護施設、保育施設、教育施設で働く方々にPCR検査を公費で受けてもらうべきだと訴えていた。GoToキャンペーンに焦点があたるが、自民党、安倍政権、菅政権の問題は、検査を少なめにしかやってこなかった、これが問題」「コロナ対策で政府はやったふりをしている。休業支援金という制度ができたが、5400億円の予算があるにも関わらず300億円しか使われていない。こうした制度をわかりやすく説明をしていきたい。われわれは皆さんのために働く政党です。家賃支援給付金も私たちが作った。10万円の特別定額給付金も発案は私たち。年末にかけて雇用・事業が失われていく可能性がある。追加支援をしっかりやっていかなければいけない時期だ」と訴えました。