9月19日、新・立憲民主党になって枝野幸男代表が最初の地方行脚の地として選んだ千葉県鎌ケ谷市での「円卓ミーティングwith枝野幸男」。宮川伸衆院議員(千葉県第13区)と千葉立憲パートナーズ有志が共催で開いたこの日の集会では、オンラインでの参加も受け付け、動画を生配信。再生回数は(periscopeとYouTubeを合わせて)約3万回と、地域を超えて幅広く支援者がつながりました。
 立憲パートナーズとしての新たなスタートにあたり、千葉立憲パートナーズ有志の信川優太(のぶかわ・ゆうた)さんに、党への思い、活動の原動力などについて話を聞きました(写真上は、9月19の円卓ミーティング。写真左端が信川さん)。

立憲パートナーズを作ってくれた枝野さんに感謝!

 「パートナーズ、党員として嬉しかったことは、たくさんのパートナーズ、議員さんと知り合いになれたこと。これは枝野さんが『立憲パートナーズ』というプラットフォームを作ってくれたから」。

 「円卓ミーティングwith枝野幸男」で、感謝の意を伝えた信川さん。「民主党時代から枝野さんが好き。旧立憲民主党を一人で立ち上げた時、同じ男として惚れちゃった。自民党を倒せるのは立憲、枝野さんしかいない」と熱く語り、パートナーズ制度が始まったときには、「パートナーズになったら何かがあるのだろう」とすぐに登録したといいます。

 しかし、党本部から電話がかかってくる、あるいは議員が直接自宅に訪問してくれるのかなと期待していたものの、メールでの集会や街頭演説会の案内はあっても直接のコンタクトはない。500円の会費を支払っただけで特に行動することのないまま更新が近づいていたとき、地元の船橋市議・津曲俊明さんのビラが信川さんの自宅ポストに投函されました。

眠っているパートナーズへの声がけを

 「立憲の方だし、電話をさせてもらって地元の相談をした延長で、『僕パートナーズなんです。でも何も活動していないんですよ』と話したら、『じゃあ、宮川伸さんの事務所が近くにあるから今度行きましょう』と紹介してもらったのが始まりです。千葉P(「千葉立憲パートナーズ」の略称)は、月に1回は集まりがあって、最初はちょっと面倒くさいところだな(笑)と思いましたが、津曲さんがせっかく紹介してくれたのだから、ここで足を止めてしまってもいけないなと。そう思って活動を続けているうちに参院議員選挙に入り、応援している比例の候補者を街頭演説会に呼ぶことができました。たまたま都内で事務所を見つけて、僕が一人で『船橋に来てくれませんか』と頼んだところ、はじめはスタッフも『人は集まるのか』と冷たい感じでしたが、仲間の力を借りながら実現できました。
 宮川事務所を訪ねた約1カ月後に、そうしたパートナーズの活動を通じての達成感を経験し、言い方は悪いですが『はまった』というか、『頑張ろう!』という気持ちになりました」

 こう振り返る信川さんは、「パートナーズになって思ったのは、パートナーズは、パートナーズの知り合いがいないとできない。要はパートナーズ同士のつながりが必要になる」とも指摘。「『何月何日にどこどこで街宣やります』と言われても、行きにくい。だから僕みたいに眠っているパートナーズさんはいっぱいいると思うんです。そういう人たちに対して議員さん、総支部長さんから『どうですか?』と声をかけてほしい。政治に興味があってパートナーズに登録したのだから、何かしらの協力はするはずですから」と党側への積極的なアクションを求めました。

自分も議員と同じ立場で動いていかないと

 一方で信川さんは、パートナーズは議員と対等な立場だと位置づけられている意味について、「当初はそれを知らずにワクワク感だけで入りましたが、それだけではダメだということに気が付きました。自分も議員と同じ立場で動いていかないといけない」と話す。一緒に活動していくなかで気になることがあればお互いに、議員に対しても率直に意見を言い、課題があれば改善していく。そうした信頼関係を築けていることが、それぞれが個性を活かし能動的、精力的に活動できている源だという。

 とはいえ、なかなか第一歩を踏み出すのは難しい。「自分から事務所を訪ねていく強い気持ちがある人はなかなかいないと思いますし、パートナーズの知り合いがいないとつながれないというのでは困る。僕たちパートナーズから声をかけていくのも1つだと思います」と信川さん。今では千葉Pの枠を超え、関東パートナーズの集いや他の地域でのオンライン会議に参加するなど、活動の場を広げている。目指すのは、「誰もが知っているパートナーズ!(笑)」。

「やってほしい」の前に自分で考える

 今年に入って党員にもなった信川さん。パートナーズ、党員として嬉しかったことは、たくさんのパートナーズ、立憲民主党の議員と知り合いになれたことだと語る。そこで気になったのが、「自治体議員が置き去りになっているのではないか」という不安。そこで、9月19日のミーティングでは枝野代表に「市民にとって最も身近な政治家で、ボトムアップの政治を体現してくれている自治体議員を大切にしてください」と直訴。枝野代表は「その通り」だと応じ、津曲さんのような地域で一生懸命活動している自治体議員がいるからこそ、自身では十分に聞き取れない声も受け止めることができると敬意を表明。自治体議員と党本部のつながりを強化することで地域や現場の課題を共有し、その声に応えていくと力を込めました。

 「せっかく党員になったので、なってよかったと思えることをやっていきたいし、やってほしいと思う。総支部長を対象にしたオンライン会議をSNSで見たので、党員バージョンの会議を開いてほしい。そういうものがあれば党員になりたい人は出てくるはず」と要望。だが、先輩のパートナーズの仲間には「『やってほしい』の前に自分で考えてやればいいんだよ」と言われたと明かし、「その通りなんですが、まだ積極的に動く勇気がない。今後やってみたいと思っています」と率直な思いを語りました。

 最後に、「アピールポイントは?」との問いに、「(パートナーズは)濃い人がいっぱいいるから(笑)、どんな方にも柔軟に対応できるかなというのが売りですね。『個性が強い人も弱い人のことも、まとめてくれる役割を担ってくれているよね』と、よく言われます」と答えた信川さん。昨年末は自身が動き、千葉P忘年会を開催。月1回のオンライン会議の実現にも積極的に関わるなど、千葉Pの潤滑油と言える存在になっています。

 信川さんのようなパートナーズが地域にいることで成り立つ「ボトムアップの政治」。新党となり、より幅広い市民とつながりながら、立憲民主党は民主主義を進めるチャレンジを続けていきます。

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