枝野幸男代表は2日、ミハイル・ユリエビッチ・ガルージン駐日ロシア連邦特命全権大使の訪問を受け、日露両国をめぐる当面の政治課題に関して国会内で懇談しました。

 冒頭枝野代表は、大使の訪問に謝辞を伝えるとともに、今年9月15日に新しい立憲民主党を結党し、総理大臣や外務大臣経験者をはじめ多様な経歴、経験をもった仲間が一緒になったと紹介。自身が2012年、経済産業大臣としてロシア・ウラジオストク市で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議に参加した際、マツダとロシアの自動車会社ソレルス工場の開所式でプーチン大統領と同席したことを振り返り、「日本とロシアは経済面では特にウインウインで連携できるところが少なからずある。お互いの持っているものと足りないものを補うことが両国のみならず世界にとって大きな意義があると思っている。理解と交流を深めていくことで両国の関係強化につなげていきたい」とあいさつしました。

 ミハイル大使は、枝野代表に対し代表就任への祝意を述べた上で、両国が互恵的な形で協力関係を築いていくことは、両国のみならずヨーロッパやアジア太平洋地域にとって重要だと同調。日露両国間での自動車産業におけるサプライチェーンの構築や、ロシアが信頼できるエネルギー供給国となっていることにも触れ、「両国間の関係を進めていく上で、お互いの国にある潜在力をどう活かすかが課題。今後とも枝野代表はじめ立憲民主党のみなさんと意見交換をし、日露関係をさらに積極的に進めていくために協力していきたい」などと述べました。

 会談には党国際局の亀井亜紀子局長と、櫻井周、源馬謙太郎、田島麻衣子各副局長が同席しました。