党社会保障調査会(会長:西村智奈美衆院議員)が20日午前に国会内で開かれ、慶應義塾大学教授(ファイナンシャル・ジェントロジー研究センター長)の駒村康平さんより「基礎年金の給付水準低下に対応する政策」についてオンラインで話を聞きました。
冒頭のあいさつで西村議員は、衆院選挙に向けた社会保障政策を打ち出していくにあたり、なかでも年金は重要なテーマだと指摘。調査会としては今後、他の部会とも連携しながら、特にベーシックサービスの具体的な内容についてヒアリングを行っていく考えを示しました。
駒村さんは、年金制度の課題、年金給付の十分性に関わる問題について説明、問題認識を述べた上で、十分性を引き上げるための対応策としてまずは厚生年金の適用拡大の必要があることをあらためて強調。寿命の伸長や働き方の変化などを踏まえ、漫然と下がり続ける基礎年金水準にどう歯止めをかけていくか、基礎年金財政の見直しに向けた施策など、さまざまな具体策を提起しました。