衆院予算委員会は26日、昨日に引き続き2020年度第3次補正予算に関する基本的質疑を行い、「立憲民主党・無所属」から篠原孝議員が質問に立ちました。篠原議員は、(1)国会議員のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染率の高さ(2)東京都と長野県のPCR検査体制の比較(3)菅内閣の支持率低迷――等について質問しました。

 篠原議員は、COVID-19に感染した国会議員が昨日時点で9人、うち死亡者が1人となっており、累計の感染率が東京都の1.9倍、全国と比べて4.5倍となっている数字を示し、国会議員のまわりが「危うい」と訴えました。

 また、同じ長野県選出で昨年末にCOVID-19が原因で亡くなった羽田雄一郎元議員が、発症してすぐに電話予約したが2日後でなければ東京都でPCR検査の予約をできなかった経緯を説明。一方で羽田元議員の秘書らには長野県内でPCR検査を受けるように勧めてすぐにできたことを説明し、「この現実を田村厚労大臣はどう考えているか」と迫りました。田村大臣は検査能力を1日14万件に増やして、1日6、7万件を実施していると答弁。篠原議員は、「14万件というがそんな風になっていないんじゃないか」と述べ、「PCR検査体制をしっかりして、検査ができずに亡くなるような状況をうまないようにしてほしい」と強く求めました。

 菅総理に対しては内閣支持率低迷の原因を質問。菅総理はCOVID-19拡大対策について「何をなすべきか、この国の責任者として専門家はじめ皆さんに相談して対応策を行ってきたところだが、そうしたことについて国民の皆さんに理解をいただいていないことが要因」と答弁。篠原議員は、「国民は当初、今のような誠実な謙虚な対応を期待していた。総理は総理になったとたんに頑固になられた。学術会議も6人の任命を絶対変えないことが致命傷。コロナ対策はくるくる変えている」等と指摘しました。