第12回政調審議会が4日、国会内で開催されました。冒頭のあいさつに立った泉健太政調会長は、オリパラ組織員会森会長の女性蔑視発言、児童手当特例給付削減、ミャンマーのクーデターなど国内外で立て続けに重大な案件が発生しているが、所管の部会でタイムリーにヒアリング等をおこない、党の考え方、姿勢を発信して行ってほしいと要請しました。また、枝野幸男代表の衆院予算委員会でのzeroコロナ戦略の提案に触れ、「zeroコロナについては、皆さんからご意見をいただいているが、世の中的にも注目を集めている。来週くらいから党内、皆さん一緒に本格的な議論を進めていきたい」と述べました。

■報告事項
 参院国会対策委員会からの報告のほか、(1)災害対策部会副部会長に吉田忠智参院議員が就任したこと(2)厚生労働部会による「厚生年金保険料等の納付猶予の特例存続等を求める要望」の厚生労働省への申し入れ(3)農林水産部会による「豪雪被害対策に関する要望」の農林水産省への申し入れ(4)国土交通部会がサービス連合からのヒアリング等に基づき国土交通省への申し入れを検討していること(5)ジェンダー平等推進本部長・女性議員ネットワーク代表連名の「オリパラ組織委員会森喜朗会長の女性蔑視発言に抗議するコメント」の発出――について報告がありました。

■審査事項
【国会同意人事審査】
 2021年1月21日提示の「任命につき両議院の同意を求める件」について各部会の審査結果について報告がありました。 

【議員立法法案審査】
 「コロナ非正規労働者救済法案」(通称)[新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための雇用保険法の臨時特例等に関する法律の一部を改正する法律案(仮称)]の賛成・提出を決定しました。

【議員立法法案登録】
 次の2件の議員立法の法案登録を決定しました。
(1)SDGs基本法案(通称)[持続可能な開発目標の達成に向けた諸政策の総合的かつ一体的な推進に関する法律案(仮称)]
(2)有明海及び八千代海等を再生するための特別措置に関する法律の一部を改正する法律案

【プロジェクトチーム(PT)の設置】
 新型コロナウイルス感染症ワクチン接種に関する課題検討PT(座長:中島克仁衆院議員、事務局長:櫻井周衆院議員)の設置を了承しました。

 会議終了後に記者団の取材に応じた泉政調会長は、コロナ非正規労働者救済法案を8日(月)に衆院に提出する予定だと報告しました。また、zeroコロナ政策について、特に期限を区切っているわけではないが2月中に取りまとめたいとの意向を表明しました。