渡辺周幹事長代行は10日、国会内で定例の記者会見をおこないました。明日で発生から10年を迎える東日本大震災について触れ、当時の与党である民主党で震災ボランティア室長を務めていたことを振り返りました。

 渡辺代行は当時の震災対応を振り返り、「あれから10年経って、今もふるさとに戻れない方がいるし、大切な家族が失われ、あるいは家屋や思い出の品々が失われた方々もいて、さまざまな慟哭(どうこく)、悲しみを忘れていない」と述べました。そのうえで、「経験したことを胸に刻んで政権交代を目指し、危機管理を立て直す思いで通常国会に引き続き心新たに望みたい」と表明しました。
 また、今日の国会対策委員会のヒアリングで私立幼稚園連合会の使途不明金問題や、森友学園文書改ざん問題で自死された赤木敏夫さんの件を議題とすることに触れ、「野党がしっかりと追及していけば真相解明につながることを見せ、行政監視の責任を果たしたい」と述べました。

 東京オリンピック・パラリンピック開催の是非をどう考えるかを記者団から問われると、「無観客で行おうが行わなかろうが、選手を派遣できるのかどうか誰一人政府が答えていない」と指摘。「ブラジルではさらに感染者が増え、バイデン米大統領は、『科学的根拠がなければ開催は難しい』と言っている。日本の精神論だけでなく世界の物理的現状がどうなのか。選手を派遣するかどうかを(考える時期)に来ているので、この辺を日本政府挙げて各国に打診してほしい」と述べました。