NPO法人ドットジェイピーが28日に開催した政策コンテスト「未来自治体全国大会2021」に、党・青年局長代行の中谷一馬衆院議員が参加し、全国の大学生約1500人、574チームから決勝に残った4チームのプレゼンテーションを講評しました(写真上は、講評する中谷青年局長代行)。
決勝は、兵庫大会代表チーム「もーちょこみんとん」、北海道大会代表チーム「SML」、大阪大会代表チーム「森岡ドラゴンズ」、千葉大会代表チーム「チームネクサス」の4チーム(発表順)。講評は他に、作家・タレントの乙武洋匡さんと片山さつき参院議員。
兵庫大会代表チーム「もーちょこみんとん」は、「あつまれ!ポジティブのまち伊丹」と題し、2050年のビジョンとして「自信をもち、考え方を認めあい、相手を思いやれるまち」を掲げ、重点政策として(1)ポジティブシティ:テクノロジーと人間本来の快適さを求める本能を掛け合わせた政策を通して、自己肯定感を高める」、(2)ポジティブロボット・タミーくん導入:ポジティブロボットとのコミュニケーションを通して自己肯定感を上げつつ、最終的に人と人とがつながるきっかけを作る(※タミーくんの名前の由来は伊丹の「丹」から)、(3)t-Sports開催(※t-Sportsの「t」は「テクノロジー(Technology)」の頭文字――の3つを挙げました。
北海道大会代表チーム「SML」は、「老人じゃないよ新人だよ!――高齢者が活躍できる社会x農業――」と題し、2050年のビジョンとして「農業でみたことのない自分に心を躍らせる」を掲げ、高齢者農業推進政策を重点政策として挙げました。この政策では、セミナーや健康管理、自治体が5年間一定の収入を補償する制度、農業推進税の導入などが盛り込まれています。
大阪大会代表チーム「森岡ドラゴンズ」は、2050年のビジョンとして「歴史、文化を魅力として活かす町」を掲げ、「スポーツ・必勝」「芸能・芸術」「美食・グルメ」という3つの観点から魅力を創出し、観光客の増加につなげる政策を掲げました。
千葉大会代表チーム「チームネクサス」は、2050年のビジョンとして「大切なものを無くさないために無くす」を掲げ、家族を無くしてもいいのではないかと仮定し、別のもっと大きな社会的基礎単位をつくる、コミュニティ全体を1つの家族にすると定義しました。重点政策として、(1)きずな家入籍政策:地域住民等との交流を気軽に持ち、親しい関係を築く、(2)きずな家政策:入籍した住民が集う「わが家」を設ける、(3)ホームステイ政策:企業が障がい者・高齢者の雇用のイメージ、ノウハウを持つ。高齢者・障がい者と関わり、交流する機会を学生時代から得る――の3つを掲げました。
決勝大会は、講評のゲストと司会がいるスタジオと、各チームをオンラインでつなぎ行われました。4チームのプレゼンテーションに続き、ゲストがそれぞれのチームについて講評、意見交換を行い、その後視聴者による投票で、千葉大会代表チーム「チームネクサス」が優勝しました。
コンテストの最後に中谷議員は、「みんな本当に素晴らしい案だった。私たちも学生時代にこういう案を作れたかといったらそうじゃなかったと思います。皆さんの持っているものは本当に素晴らしいなと思いますので、これからもどんどん学生時代のいち思い出ではなくて、こういった地方創生にみんなにも携わって欲しいし、議会にはいま、女性と若者が本当に足りていません。でも、本来は社会の縮図であるべきなんで、みんなどんどん参加をしてくれたら嬉しい」と参加者にエールを送りました。