福山哲郎幹事長は30日、国会内で定例の記者会見を開きました。同日に常任幹事会が決定した基本政策に関して3点を説明しました。まず、現下の新型コロナウイルス感染症対策や年内に実施される衆院総選挙の公約などの当面の政策課題から離れて、「中長期的な視野で党として目指すべき政策」として取りまとめたものだと説明しました。

 2点目は基本政策の構成に関するもので、昨年9月15日の結党時に発表した党の基本理念、目指すものからなる「綱領」の内容に合わせて具体的な政策を列記するという組み立てにしたと解説しました。

 3点目として、中長期に実現を目指すという基本政策の性質を踏まえ、数値目標の記載を最小限にとどめたと報告しました。その一方で、次期総選挙の公約や重点政策の立案では、数値目標を打ち出す考えを明らかにしました。

 質疑応答では、自民党政権と立憲民主党の原発政策の違いについて問われ、「全く違う」と答弁。その理由について「今の政権の原発政策は再稼働を前提とし、原発比率も20%から30%を前提としている」「カーボンニュートラルの主力に原発を位置付けている」などと指摘し、改めて「全く今の自民党の政権とは異なる」と強調しました。