福山哲郎幹事は17日、前日に続き参院広島県選挙区再選挙で無所属の新人、宮口はるこ候補の応援のため福山市で街頭演説と街宣車に乗って宮口候補への支援を呼びかけました。元文科省事務次官の前川喜平さんも応援に駆け付けました。

 ハローズ南松永店前での街頭演説では、まず前川喜平さんがマイクを握り、「宮口さんに投票しても、桜を見る会には呼んでもらえません。国有地を安く買うなんてことはできません。獣医学部を作れたりはしません。犯罪をもみ消してもらうなんてことはできません。しかし宮口はるこさんは、一人ひとりが幸せになれるような政治を目指しています。どんな弱い立場の人も、その声が政治に届いて、それぞれが幸せに暮らせる。そういう社会を目指している方です」と紹介。「お金で票を買う人たちに負けてはいけない。本当の幸せを求めていこうとするハートがあれば、心があれば、本当の民主主義は取り戻せます。それがこの選挙だと思います」と、宮口さんへの支援を訴えました。

 福山幹事長は冒頭、「福山が福山市の皆さんにお願いに来させていただきました」とあいさつ。そして「宮口さんが勇気を持って、この選挙に立候補いただいたこと、本当にありがたいと思っています。なぜありがたいか、当事者だからです。障がいを持ったお子さんを育ててこられた。働く女性としても頑張ってこられた。シングルマザーとしても、頑張ってこられた。多くの皆さんの痛みや今の厳しさを宮口さんは当事者として知っているからです」と紹介しました。
 そして、「いま全国で広島の選挙は注目を集めています。もし、お金をばらまいて前代未聞の買収事件を起こした自民党の候補者が勝つようなことがあれば、全国にやっぱり政治は変わらないんだ、やっぱり政治は金の力のほうが強かったんだ。そういうメッセージを発してしまいます。そうではない。おかしいと思う一人ひとりの有権者の、思いと声にはこんなに力があるんだ、それが民主主義だ。そのことが宮口さんを当選させた、全国に勇気をもってもらう選挙がこの再選挙だ」と訴えました。

 宮口候補は、「いまの政治は一部の人たちにだけにしか向いていない」と語り、「この体質を変えなければ、第2、第3の選挙買収が起きてしまう。小さな声が、ますます届かなくなってしまうのではないかと心配している」と訴えました。
 そして宮口候補自身も悩みを誰に相談すればいいのか困っていたと語り、「悩んできた当事者だからこそ、皆さんの抱えている声を聞く代弁者になるために立候補した。参院議員となり、皆さんの声をしっかりと国会で届けていきたい」と訴えました。