枝野幸男代表は18日、参院広島県選挙区再選挙で無所属の新人、宮口はるこ候補の応援のため呉市で街頭演説行ない、宮口候補への支援を呼びかけました。街頭演説には、宮口候補の他、連合広島の久光博智会長、同呉地域協議会の高田敏昌議長、結集ひろしま幹事長で宮口候補の選対本部長でもある森本真治参院議員(広島選挙区)、野村功次郎・広島5区総支部、地元各級自治体議員らが参加しました。

 森本参院議員は、「なんとしてもこの激戦を勝ち抜いて、広島からまっとうな政治、健全な政治、これを取り戻していく」「この広島の結果が日本の政治を立て直す第一歩になっていく」「普通の県民の一人として、生活をし、子育てをし、仕事をしてきた、宮口はるこが立ち上がった」「暮らしを守っていく、地域を守っていく、その政治をしていくことで、皆さんの不安を取り除いていきたい。私もぜひその役割を宮口はること一緒にさせていただきたい」と訴えました。

 久光会長は、「コロナ禍で命と生活を守っていく国の政策は、本当に国民の皆さんに寄り添っているでしょうか。呉をはじめとする地域経済に目配りができているでしょうか。自粛、自粛で、もぐら叩きになっていないでしょうか。再選挙のきっかけとなった政治とカネの問題、このままで良いのでしょうか。今回の再選挙には12億円もかかると言われています。このまま黙っていて良いのでしょうか。全国の国民から注目をされています。広島県民の行動を見られている。呉の地から、このうねりを拡げて行こうではありませんか」「明日から、さまざまな報道もあるでしょう。一喜一憂せずにやるべきことをやる。これ以外にない。巨大与党との戦いです。あともう一踏ん張り、宮口はるこを、一人ではなくみんなで支えようではありませんか」と支援を訴えました。

 枝野代表は冒頭、『声を上げない者たちは、賛成している』という、自身が好きな『サイレントマジョリティー』(櫻坂46)の一節を取り上げ、「まさにこの選挙で問われているのはそこ」「投票に行かないということは賛成している、認めているということになってしまう」「だから、こんな政治のありかたはおかしいという思いがあれば、必ず投票所に足を運んでいただく。こんな政治は駄目だという意志を1票に託していただかなくては、こういう政治がこれからも続き、いや、もっとひどくなっていってしまう」「こんなとんでもないことをやったら、有権者にノーと言われるんだと、その結果を示さなければならない選挙だ」と訴えました。

 そして政府の感染症対策について、「総理大臣、政府だけが楽観的な見通しに立ち、全部間違い続けて、1年経っても何も変わらないという状況」だと語り、「医療従事者の苦労、介護職員の苦労、飲食店の皆さんの苦労、仕事を失った働く皆さんの苦労、現場を見ていない政治だから、こんなことになっている。もう1年経ったのですから、そろそろはっきりさせようじゃないですか」と訴えました。

 さらに「はっきりさせる権利を、北海道と長野とこの広島の皆さんだけが持っている」「ちゃんとした感染症対策をしよう、検査を徹底的にしよう、自粛と補償はセットにしよう、水際対策はもっと厳しくしよう、私たちが1年前から言い続けている『当たり前』を政府に実行させて、あなたとあなたの大事な人の命、そして暮らしを守るための政治へと変えていく1票を。それを受け止めることができるのは、小さな声を大事にする宮口はるこさんしかいない」「宮口さんは自らの経験も踏まえて、まさに今届いていない、いや政治が見ようとしていない、あなたの暮らしの足元の声をしっかりと届けていくことができる、そんな代表に必ずなることができます」と支援を訴えました。

 宮口候補は、タクシーの運転手から「今回の金権政治、わしは絶対に許せん。納得できん。だから投票には行かん」と言われたと話し、「投票に行かないと何も変わらない。どうか皆さんお一人おひとり、変える勇気を持ってください。党派を超えて一広島県民として、『こんな情けないことはもういけん』という思いをお持ちであれば、投票に行ってください」と訴えました。

野村功次郎・広島5区総支部(左)と宮口はるこ候補