小沢一郎衆院議員は23日、大規模選挙買収事件で有罪が確定した河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区再選挙で、無所属の新人・宮口はるこさんの応援のため広島県入り。14日に続き2回目となる今回は、広島市内で連合幹部との懇談などに加え、選挙事務所を訪れスタッフらを激励しました。

 小沢議員は、選挙事務所でスタッフらに、「今日明日、あと2日間だから、ぜひ全力で頑張っていただきたい。当初から厳しい戦いは覚悟していたことだが、みんなの協力のおかげで今日まで対等に戦ってこられた。多くの支援者の方々にさらなる最後のお力を与えてくれると思う。それはある意味、緩みを誘うことにもなりかねない。一人でも多くの人に投票所へ行ってもらうように呼びかけていってもらいたい」と呼びかけました。

 小沢衆院議員は、県連役員との懇談後、事務所内で記者団の取材に応じました。

 今回の広島入りの狙いを問われると、「皆さんの協力のおかげで今日まで互角の選挙戦を展開してこられた。今日、明日で力を十分に発揮してもらいたい。僕が広島へ来ても何の1票もないが、県連会長をはじめ、連合の皆さん、大勢の皆さんに一言激励と御礼を申し上げたいという気持ちでまいりました」とコメント。

 その上で、今回、「結集ひろしま」として、野党共闘で臨んでいることには、「広島の『結集ひろしま』というやり方は、非常にうまく機能しているのではないか」と評価。野党共闘のあり方については「何党であれ、今の政権では国民のためにならずと思う人は、みんな力を合わせて選挙に立ち向かうべきだと思う。もちろん、それぞれの党はそれぞれのいろいろな主張があるのだから、その違いをほじくり出すのではなく、『政権を取る』、国民のために、『国民の生活が第一』という原点に返って、みんなで力を合わせることが大事だ」と話しました。

 党本部として最終盤の戦い方について問われると、小沢議員はあらためて、「一人でも多くの人に『選挙へみんなで行きましょう』という声掛けを、最後どちらが量的に勝るかだ。電話もあるが、できればマン・ツー・マンでお願いする手法を多く取ることができる方が勝つ」と強調。

 広島再選挙で勝つ意味については、「3つ(衆院北海道2区、参院長野選挙区と合わせて)のうちで広島が勝利すると、実体的にも政局に対する影響も非常に大きい。ここ(広島県)は2人区で、通常の状態で言えば自民・公明両党の基礎票の方が多い。その意味では、政治がうまくいき、世の中が安定していればなかなか1対1では勝てない。しかし、今の中央政府の状況は、コロナ対策1つを取ってみても、あるいは汚職やスキャンダルが次々と発覚している。県民、市民の皆さんが賢い、良識のある判断をすると信じている」と述べました。