2021年4月25日
衆議院北海道2区補欠選挙・参議院長野県選挙区補欠選挙
参議院広島選挙区再選挙の選挙結果を受けて
立憲民主党幹事長 福山 哲郎
本日、衆議院北海道2区補欠選挙、参議院長野県選挙区補欠選挙、参議院広島県選挙区再選挙の投開票が行われ、立憲民主党公認の松木謙公候補、羽田次郎候補、立憲民主党が推薦した宮口はるこ候補がそれぞれ勝利を収めた。
多大なご支持・ご支援をいただいた北海道、長野県、広島県の皆様、また、SNSなどを通じご支援いただいた全国の皆様、そして力強いご支援をいただいた野党各党の皆様に心より感謝と御礼を申し上げる。
参議院長野選挙区では、急遽の出馬となったが、羽田次郎候補が兄である雄一郎議員の遺志を継ぎ、「小さな声に耳を傾けていく」政治の実現を訴えて、県内を駆け回り、全力で選挙戦を闘った。その結果、県民の皆様の多くの支援に支えられて、当選を果たすことができた。
衆院北海道2区では、自民党が早々に不戦敗を決定し、「政治とカネ」問題に関する選挙戦から逃げ、参議院広島再選挙では、買収事件について、全く説明責任を果たすことなく、「今度こそ信頼できる間違いのない人物」と自民党公認候補者を擁立し、河井夫妻自身の問題にすり替えて、弁明を繰り返した。しかし、「政治とカネ」によって民主政治を蔑ろにする自民党の態度に、有権者の共感が得られるはずもなく、松木候補・宮口候補への支持が拡大していった。
また、焦眉の課題である新型コロナ対策に関する有権者の憤りの声は各選挙区に広がっていた。緊急事態宣言を発令しても、次の感染拡大を抑え込めず、その解除明けには、リバウンドを繰り返し、国民は、その度ごとに自粛や営業時間短縮、移動制限などを強いられている。その我慢も限界を越えようとしている。
今回の補欠選挙・再選挙は、菅政権発足以降、初めての国政選挙であり、政権に対する有権者の重大な審判となった。カネをばらまいて国会議員の議席を確保する政治。大臣の立場にいながら、関連業者からカネを貰って利益誘導を行う政治。自粛だけが要請され、出口戦略のないコロナ感染症対策に国民が振り回される政治、それら全てに対する有権者の回答が、今回の選挙結果である。
こうした政府与党の政治を変えて、一刻も早く「命と暮らしを守る」ことを優先する政治へと転換しなければならない。今回の選挙結果は、その政治転換を開始する第一歩となった。立憲民主党は、来るべき総選挙における政権交代の実現に向けて国民の皆さんと一緒に、他の野党とも連携を強化し、邁進していく決意である。