党青年局(局長:近藤和也衆院議員)は9日、2021年になって初めてのイベントとなる「おしゃべり大学 1DAY CAMPUS with 早稲田大学鵬志会」をオンラインで開催しました。
福山哲郎幹事長、近藤和也局長をはじめとする国会議員、青年局所属の地方自治体議員と、高校生、大学生を中心とした若者など約120人が参加し、旧立憲民主党時代に開催した「おしゃべり会議」「おしゃべり教室」などのオンラインイベントを含めて、最も多くの学生・若者の方々にご参加いただいたイベントとなりました。イベントではテーマごとのグループに分かれてグループセッションを行いました。今回、Youtuberとして活躍されている「せやろがいおじさん」にゲスト参加いただきました。
また今回は、30年以上の歴史を持つ早稲田大学公認のインカレサークル「鵬志会」の新入生歓迎イベントとコラボし、「1DAY CAMPUS with 早稲田大学鵬志会」として、立憲民主党青年局と早稲田大学「鵬志会」の共催という形で開催をさせていただきました。
司会は塩村あやか参院議員と鵬志会幹事長の島田光喜さん(早稲田大学3年)がつとめました。
今回はグループワークのテーマごとに各グループのコーディネーターとして、参加者のおしゃべり・交流をサポートする「おしゃべりオーナー」として次の10人にも参加いただきました。
(1)ICT政策 高井ひろえ
(2)地方創生 大瀬良 亮
(3)福祉・教育1 丹羽悠介
(4)福祉・教育2 竹田和広
(5)就職問題 東松寛文
(6)ジェンダーとセクシュアリティ 奏太
(7)環境問題 髙橋あすか
(8)オリンピック 都築則彦
(9)国際関係1 山口由人
(10)国際関係2 原実李
開会にあたり青年局から近藤青年局長、立憲民主党から福山幹事長、鵬志会からは黒住朋夏鵬志会副幹事長(早稲田大学3年)がそれぞれあいさつを行いました。続いてゲストの紹介があり、その後にオンライン上でそれぞれのクループに別れグループワークを行いました。
まずは「自己紹介」と「コロナ禍における若者のみなさんの現状」というテーマを設定し、5グループに分かれ、それぞれのグループで自己紹介をメインにそれぞれチャットで書き出した話題もふまえながらグループワークを行いました。その後おしゃべりタイム1では25分間の時間を使い、グループ内でそれぞれのテーマに沿って話し合ってもらいました。25分経過後、一旦全体に戻り、それぞれグループから代表者を決め発表を行いました。
その後、2回目のおしゃべりタイムになり、1回目と違うテーマで25分間グループワークを行いました。25分経過後は再び全体に戻り、それぞれグループから代表者を決めて2回目の発表を行いました。
1回目のおもな発表内容
グループ1 ICT政策
「全体的にICT政策を進めすぎて個人情報の問題が出たら怖い」「具体的には個人の監視をして信用スコアを作成されたり、政府に個人情報を取られることが怖く感じる」「どういう情報を政府持っているか、政府が公開すべき。なぜ持っているのかエビデンスを公開する、みんなで意見を言い合うなどの意思決定のプロセスが大事」「ヨーロッパのようにクリーンでオープンな社会をめざしたい」「国会議員に若手が少なく議論が進んでいかない」
グループ2 地方創生
「地域で子育て支援を充実させるべき」「廃校や空き家を活用して地方を再生していく」「観光という視点で、特に地域のお祭りの継承問題。学生に何かできることがないか議論した。浅草や沖縄の事例も話題になった。若者だから地域の伝統を残していくアイデアを出していける、若者も地域に貢献することができる」
グループ3 福祉・教育1
「学校に漫画をおいてほしい、漫画家を目指す子どもが増える、漫画から学ぶことが多い」「性教育を小学校から行ってほしい、現状はやっているところとやっていないところの差が激しい」「障がい者への偏見をなくすためにどうするのか、施設にいけないから交流がない。話しかけずらい。理解がないからSNSで変な人扱いして拡散する人がいる」「各学校にカウンセラーを配置してほしい、アメリカには各学校にカウンセラーがいる。日本ももっとやるべき。悩みがあることは恥ずかしいことではない。私立と公立で差が出る問題もある。もっと悩みを話すことができる場を作ることが大事」
グループ4 就職問題の課題
「企業を選ぶのは難しい」「地方の学生は地域の回りの企業しか知らない」「大学に行ってもコロナがなかったころはOBの紹介など情報を得やすかったけれど、今はないので、情報が受動的では取れない。主体的に情報を取るのは難しい」「時間がない、大学生は大学の授業と就職活動を一緒にやらなければならない。研究をしていると時間がなく就活関連の活動ができない」「オンラインだから気軽になったのではなく、オンラインだからこその課題が出てきている。オンラインを通じて知ることができる策があったらいい」
グループ5 ジェンダー・セクシャリティ
「『もてる』の意味の意味について話し合う」「性的な視線をもてていると勘違いしてしまったり、たくさんの人と恋愛関係を持っていることでマウントを取る風潮があることについて問題提起をした」「このグループには高校生が多かったので、いつそのようなことを意識し始めたのかということを議論した」「Z世代と言われる今の高校生でもこの問題について意識が高い・低いの問題がある。高校生と大学生でも環境によって差がある」「このグループに参加していた福山幹事長から、今の50代の世代以上は若いころはLGBTQ関連を話題にしてはいけなかった、タブー視している感覚があったという話があったが、今の若者は基本的な知識はあるし、それぞれ意見を持っているけど話す機会がない。探り探りの状況。今日のようなコミュニティが必要だと思った」「最後にジェンダーやセクシャリティの社会問題について意識が高い、アクションを起こすと偉いよねという風潮があったり、ステータスとしてこのようなことをやっていて、あげつらねているとそのようなことが凄いと思われることに関しての風潮、利用されてしまうことに関して違和感があるという話になった」
2回目のおもな発表内容
グループ1 国際関係1
「国際問題は広い分野の話題があって、いろんな話をした」「環境問題と絡めることができる北極海ルート、ミャンマーのクーデターの問題で日本の支援が国軍に流れてしまっていること、食品ロスの問題などいろんなことに話がいき、国際問題の深さを実感した」「日本は海外に対する意識が向かない、身近さを実感できない。国際問題は身近さを感じにくい話題であることを共有した」
グループ2 国際問題2
「主に難民のことについて話し合った」「難民問題などについてどのように国が対応するのか、国からの発言がない」「難民指定がどうなっているか分からない。何のため収容施設があるのかまったく分からない」「日本にある外国人差別意識が関係しているのではないかという話になり、日本人の内面に迫る議論もあった」
グループ3 福祉教育2
「学校に関する事が議論で多かった」「ノートを授業中にとらせることを強制するのはどうか。毎年教科書を支給するが使わない教科書もあるのでもったいないという議論になった」「学校がどういう存在なのか。学校の中に求められることも変わっていくのではないかという議論もした」「地方の人が受験すると交通費や宿泊費やお金がかかる、地理的な問題の話」「このグループは海外経験者が多かったので海外の話になった、日本とヨーロッパで大学の存在意義は違う。日本では大学を出たことが重視されるが、ヨーロッパでは専門分野を極めたい人が多く、大学の意味合いが違っている。それぞれ問題は存在している」「日本でも学校全体の意義をどうしていくのか、時代に応じてずっと議論していくことが必要」
グループ4 オリンピック
「おしゃべりオーナーよりオリンピックを開催することによって関連のさまざまな意見が出た。オリンピックを開催することによっての経済効果がどのようなものがあるのか、オリンピックに関する研究や調査が行われているというテーマの提供があり、参加議員と若者で話をすることができた」「オリンピックの開催で、大規模イベントを開催する際の感染症の基準となることが行われていると知ることができた」「五輪を開催するかどうかの前にさまざまな視点から学ぶことができた」
グループ5 環境問題
「地域ごとに変わるゴミの分別について議論。日本でも地域によって分別の違いがあるので、協力して続けていくことは難しいのではないかと話をしていた」「宗教によって変わってきてしまっている環境問題についても議論。例えばインドではヒンドゥー教が信仰されているがために、ガンジス川をいろいろな形で利用しているが、環境問題を理由にやめてほしいとはお願いはできない。宗教と地域の問題は環境問題と複雑に絡みついているので地球市民で解決していくことは難しい」「環境問題に関する行政機関との連携。市民一人ひとりの行動が環境問題解決に繋がっているとことを行政機関や議員が市民に提示することが大事」
発表終了後、ゲストのせやろがいおじさん、立憲民主党を代表して福山幹事長、鵬志会を代表して島田幹事長の3人でトークショーを行いました。
トークショーではそれぞれ本日の感想を述べ、印象に残ったテーマなどについてもコメントしました。最後に「おしゃべりオーナー」10人からもそれぞれコメントをいただきました。その後、記念撮影を行いました。
閉会のあいさつとして、鵬志会からは熊谷勘汰財務幹事(早稲田大学3年)、青年局からは道下大樹青年局筆頭局長代行、立憲民主党からは福山幹事長がそれぞれあいさつを行いました。
通常であればここで終了の予定でしたが、今回は放課後セッションの時間を設け、グループワークの続きや参加者同士の交流の時間として、短い時間ではありましたが親交を深めました。
立憲民主党青年局では6月12日(土)、13日(月)に今回の「おしゃべり大学 1DAY CAMPUS with 早稲田大学鵬志会」の続編、「おしゃべり大学 2days Camp」の開催を予定しています。今回、参加いただいた方も参加できなかった方も参加可能ですので、是非応募をご検討ください。
おしゃべり大学URL https://www.oshaberi.jp/daigaku/