「昨日から、総選挙はスタートした。ここからは衆院の皆さんは、選挙に全力投球だ。衆院の皆さんは原則、明日から次の国会の召集まで東京にこないで下さい。選挙区に張り付いて下さい。役員会や委員会の開催などさまざまな特別な事情がない限りは、まさに選挙を勝ち抜くことが、この感染症を乗り切るためにわれわれに課せられた責任だ」(枝野幸男代表)。
通常国会の会期末を迎えた16日、立憲民主党は国会内で両院議員総会を開催しました。今国会を振り返るとともに、6月25日に告示が予定される東京都議会選挙、および10月21日に任期満了を迎える衆院の選挙に向け、党の結束を呼びかけました。
冒頭、枝野幸男代表があいさつに立ちました。
枝野代表は、今通常国会を振り返り、(1)新型感染症対策においてしっかりと対案を示しながら問題点を浮き彫りにすることができたこと(2)入管法の成立を阻止するなど与党の暴走に歯止めをかけることができたこと(3)この間にあった国政選挙で3人の仲間を迎え入れることができたこと――など一定の成果があったことを指摘した上で、「昨年9月15日の大同合併以来、力を合わせれば、今の数でも一定程度戦うことができることを示すことができた」と強調しました。
さらに政権構想について「新しい政権で何をするのか、これまで党内でご議論いただいてきたことを踏まえて、私なりに整理して昨日の衆院本会議で、国民の皆さんに明確に示させていただいた。さらに選挙に向け形を整えて、できるだけ早い段階で皆さんに共有し、国民の皆さんにお訴えをしていきたいと考えている。また新しい政権の枠組みについても、これは相手のあることなので、従来、選挙の公示日までにと申し上げてきた。しかし今から事実上の選挙戦ということを考えると、しっかりと状況を見極めながらも、少し前倒しをしてお示ししていかなければならないと考えている」と述べました。
また、総選挙がすでにスタートしていることを強調した上で「この感染症の状況や、オリンピックが開かれることを考えると、偏西風や季節風のような大きな追い風というのは、なかなか難しい地合いだと思う。だからこそ、それぞれの選挙区ごとに大きなつむじ風を――『今の政治を代えなければならない』という風を――それぞれの皆さんにともに戦いながら作っていただく。それが全国で結集することによって、『政権を代える』という大きなうねりにつながっていく」と、述べました。
今月告示が予定されている東京都議会選挙についても、「『前哨戦』という言葉は好きではない。でも、過去の歴史を振り返れば、連続しておこなわれた都議会選挙と衆院選挙において、都議会選挙での勢いが衆院選挙につながったというのは否定できない。実は振り返ると28年前、私が初当選した選挙もそうだった。それこそ4年前、大きな風にあおられて、われわれの仲間の声がなかなか都議会で発せられなかった。そういう状況をまず変えていく。そこから、この(国政での)戦いを大きく前進させていきたい。皆さまのご協力をお願い申し上げたい」と、都議選に向けた協力を呼びかけました。
最後に枝野代表は「20日で東京の緊急事態宣言が解除されることになれば、私も全国を回らせていただくつもりだ。私たちの歴史的な役割をしっかりと果たしていくために、この両院議員総会の場で改めて思いを一つにさせていただきたい。この長く熱い戦いを共に乗り切り、この秋にはしっかりと新しい政権をつくる。その決意をともにさせていただく。ともに戦って参りましょう」とあいさつを締めくくりました。
続いて福山哲郎幹事長より代表選挙規則の変更などについての報告がありました。
この後、安住淳国会対策委員長、平野博文選挙対策委員長、泉健太政務調査会長、水岡俊一参院議員会長より、それぞれ報告がありました。この日の司会は、中川正春両院議員総会長が務めました。