福山哲郎幹事長は19日朝、東京都の蒲田駅前で東京都議会議員選挙候補予定者(大田区選挙区)の斉藤りえさん、井戸まさえ衆院東京第4区総支部長とともに街頭演説をおこないました。

 福山幹事長は幼少期を蒲田で過ごし、近くの小学校に通っていたと明かし、「都議選を控えている斉藤さん、衆院選を控えている井戸さん、大田区で頑張っている女性2人を応援するために戻ってきた」と語りました。

 斉藤さんについて「耳がまったく聴こえない中で、子どもの頃からお母さんと大変な努力をされて、一定の会話ができるようになった。今は皆がマスクをしているから、相手の口の動きが見えないので大変苦労されている。北区区議会議員として条例づくりに携わり、しっかりとした政治経験がある。聴覚障がい者、子育てをするシングルマザー、女性として、当事者の立場で働ける人だ。私たちはそうした当事者が議会に入って行くことが大事だと思っている」と話しました。

 新型コロナウイルス感染症による自粛要請が長引き、飲食店等で大変厳しい状況が続いていることに触れ「協力金、支援が届いていないということをよく聞く。自粛要請としっかりした補償、支援をしないといけないとわれわれはずっと言ってきた。小池知事、都政に対して議会がもっと物を言えるようにしないといけない」と訴えました。

 また、「この国会では障害者差別解消法が改正された。しかし、残念ながらLGBT法案は自民党が決断せず成立させられなかった。オリンピックのある年に日本はLGBTの平等法をつくるべきだという多くの方の声が踏みにじられた」と述べ、多様性を認め合い、平等な社会をつくていかなければいけないと訴えました。

 井戸まさえ総支部長は斉藤りえさんについて「立憲民主党として初めての都議会議員選挙を迎える。聴力障がい者、シングルマザー、また女性であり、コロナ禍で最も傷んだ人たちのことを当事者としてよく分かる人。斉藤さんは耳が聴こえいないけれども――ドラマの『筆談ホステス』をご覧になった方もいらっしゃるかもしれないが――皆さんの話を聞く、そしてしっかり受け止められる政治家」と紹介しました。また「立憲民主党は今夏の都議会議員選挙に向けてさまざまな政策を提案している。その一つがデジタル教育。コロナ禍を機に進んでいるが、聴覚障がい者の斉藤さんがそれに先んじて訴えてきたこと。だからこそ、教育、子育て政策に取り組んできた斉藤さんを党の公認候補に決定し、都議会に送り出す準備を進めている」と述べました。

一人ひとりにチラシを渡し、あいさつする斉藤さん