泉健太政務調査会長は21日、東京都の葛西駅前で東京都議会議員選挙候補予定者(江戸川区選挙区)のよぎさん、衆院東京第16区総支部長の水野もとこさんとともに街頭演説をおこないました。笹本尚江戸川区議会議員が司会を務めました。

 泉政調会長はよぎさんについて「インドから日本にやって来て、大好きな日本で家族と一緒に暮らしていきたい、東日本大震災の時も日本を助けたい、そういう思いで帰化し、日本人となり、江戸川区議会議員として地域の防災の問題や生活の向上のために働いてきた」と紹介しました。
 そして「いまコロナ禍で飲食店等を経営する外国人の方に、言葉の問題もあり、支援について伝わっていない。国際化する中で、行政が多言語で対応することが東京都では特に必要になっている」「多様性と口では言っても、それを議会の中で表現するのはとても難しい。でも、こうして江戸川区の皆さんには、よぎさんを区議会議員として区議会の中に送り届けていただいた」と語り、よぎさんが国際都市東京の議会にふさわしい候補予定者であることを強調しました。
 東京オリンピックがこのまま開催されそうな状況について、「立憲民主党は、この状況ではオリンピックはやらない方がよいのではないか、とずっと言い続けている。そもそもオリンピックが嫌いでもなければ、反対でもない。オリンピックを楽しく、希望をもって開けるのであれば素晴らしいことだが、このような感染状況をつくってしまったのは誰か。大変残念だが、菅総理の感染症対策が失敗をして、感染状況になってしまった。こういう感染状況を生み出してしまった今の政権を変えなければいけない」と訴えました。
 そして、「オリンピックをやめると経済効果が出ないという話があるが、無観客にした場合は損失が1,500億円。一方、もし緊急事態宣言がもう一度起きてしまうと6兆円もの経済損失につながると言われている。オリンピックを無理やり開催して、もし感染者が膨らんでしまったら、損失が逆に40倍も大きくなってしまう可能性がある。だから私たちは、このオリンピックの開催はせめて見直さないといけないし、最低限でも無観客でやらなければいけないと困ると訴えいている」と語りました。

 よぎさんは、「日本に来て20年、そして江戸川区に来て15年、IT企業や銀行で働き、町内会やPTAに積極的に参加しながら子どもを江戸川区で育て、皆さんの力を得て2019年4月の選挙で江戸川区議会議員になった。区議会議員になってからの2年間、区や区民のさまざまな課題を細かく理解し、区民の意見を汲み上げ、区役所に対して、IT企業や銀行で培った知識に基づいて積極的に解決策を提案してきた。この2年間で江戸川区の課題を幅広く、奥深く理解し、その対応に励んできた」と実績を強調しました。
 都議会では中長期的な観点で取り組みたいこととして、健康、経済、教育、共生の4つの分野を挙げ、「区民の健康と命が守られる、時代に合った教育が提供され、働く雇用環境が提供されれば、その時に自然に共生社会が実現すると思っている。これらら4つの事項を整えるために、私は今までの知識をとことん練って、いろいろな解決策を提案していきたいと思っている」と語りました。
 また短期的な課題として、新型コロナウイルス感染症対策と防災対策の強化を挙げ、「現在の東京都の対策は、事業者への支援が不十分で、たくさんの事業が停滞してまっている。このままの対策では江戸川区、東京都の経済を元に戻し、先に進めることは難しくなってしまう。私が民間企業で培った分析手法などを使って、具体的な提案を出していきたい」「避難所や広域避難の体制強化、一元化した区民向けの防災情報システムなどを進めて、災害対策の強化について具体的な提案をしていきたい」と表明しました。

 水野総支部長は、よぎさんについて「インドから日本に来て、20年もの間、日本社会で働き、グローバルな視点でもっと日本を良くしようと沢山の提案をしてこられた」と紹介し、JAXAで国際的な仕事に携わってきた自身の経験と重ね、「グローバルな視点と行動力のあるよぎさんであれば、混迷する東京都政、日本の政治にたくさんの提案と変化をもたらしてくれるはず」と期待を込めました。
 ある政治家から聞いた、世の中を変えていくに、改善していくには若者とよそ者が必要だという話に触れ、「今までの既得権益や慣れに染まっていない新しい視点がある人こそが、ぶれずに、その社会をよくすることに貢献できる」「これからの日本は『みんな違って、みんないい』。個性を大切にする都政に変えていきませんか。よぎさんはインドから来て、きっとたくさんの課題を見つけたと思う。そんなよぎさんだからこそ掲げるのは、共生社会、一人ひとりを取り残さない社会をつくる。世界と日本の架け橋になる、その思いで政治に取り組んでいるよぎさんをご支援いただきたい」と訴えました。

 笹本区議会議員は、「今オリンピックを開催することに7割、8割の人たちが不安をもっている。都議会議員選挙はその意思表示をする一つの機会になると思う。江戸川区で育った競泳の池江璃花子さんを応援しているが、医療関係者は池江さんがオリンピック村に行くのはどうなんだろうと心配していた。国民の皆さん、都民の皆さんが本当は楽しみにして、ようやく開催ができるオリンピックになればいいのだけれども、どうも民意と違う方向に行きつつあるというのが残念だ」と語りました。