枝野幸男代表は23日午後、東京都議選で港区選挙区から立候補を予定している大塚たかあき(おおつか・たかあき)候補予定者らとともに麻布十番商店街の一角で街頭演説をおこないました。

枝野幸男代表

 枝野代表は、都民の命と暮らしを守る上で、都政が大きな役割を担っていると言及しました。感染症対策の検査などで中心的役割を果たしてきた保健所。それを増やしたり減らしたりする権限をはじめ、病床数など地域医療計画を立案する役割も東京都が持っていると説明。都民の命と暮らしの安心をつくるには「都政を変えないとできない」と訴えました。

 ところがこれまでの都政は、「社会の上澄みだけを見ているような政治」だったと批判しました。「いざという時、困った時に頼りになる東京都庁をつくらないと、皆さんが安心して暮らすことができない」と訴えました。そのためには「東京都政に皆さんの現場の暮らしの声を届けることができる代表を送らなければならない」と説き、都議3期の経験があり、即戦力として期待できる大塚たかあきさんを都議会に送ろうと呼びかけました。

大塚たかあきさん

 都議3期を務めた後、8年間の浪人生活の間に多くのことを学んできたという大塚たかあきさんは、「多くの方が私を訪ね、困っていること、苦しいこと、人生や仕事の悩み、商売の悩み、いろいろなことを相談に来ました。そうした方々の痛みを聴き、共有しながら8年間を歩んできた。都議であろうがなかろうが、人の役に立つことはできる。たった一つできないことがあった。その声を代弁者として議会に届けられなかった。この悔しさが新しい政治への挑戦の原動力だ」と都議選に向けた決意を示しました。

 街頭演説には、地元の海江田万里、松尾明弘両衆院議員のほか、港区議会議員もマイクを握り、大塚たかあきさんの政治活動への支援を訴えました。海江田議員は、大塚さんが最重要課題に掲げている都心低空飛行問題に言及しました。去年3月から始まった低空飛行を最終的に認めたのが東京都庁だったと指摘しました。それでも国と都の政治家らが力を合わせれば、「止めようと思えば、止まる」と訴えました。

海江田万里衆院議員
松尾明弘衆院議員