蓮舫代表代行は24日、幹事長代理を務める手塚仁雄衆院議員(東京第5区総支部長)、東京都議会議員選挙に目黒区から出馬予定の西崎つばささんとともに学芸大学駅前で街頭演説をおこないました。

 蓮舫代表代行は、手塚議員と西崎候補予定者は3人とも目黒生まれの目黒育ちだと明かし、西崎さんが手塚議員と自身の秘書をつとめた、優秀で、目黒区議会議員としての実績を積んだ、都議会で即戦力となる優秀な人材だと紹介しました。
 新型コロナウイルス感染症について「残念ながら緊急事態宣言を解除して、菅政権はまん延防止等重点措置に移行したが、インドで変異したデルタ株の影響は非常に大きい。この1週間で変異株の割合は3割近く伸びている」「私たちは、せめてパラリンピックが終わるまでの3カ月間は国会を延長してほしいと要請をしたが、菅総理、自民党、公明党に却下された」と述べ、国会が開いていれば、感染症対策や自粛に対する補償が十分かを審議し、必要があれば立法措置、予算の使い方もその場で審議できたと、政府・与党の対応を批判しました。そして「目黒区の皆さま方、東京に住む皆さま方が今の政治への思い、あるいは不安、不満を表現することができるのが、明日から始まる予定の東京都議会議員選挙。新しく選ばれる都議会議員に皆さんの声をしっかりと乗せていただきたい」と訴えました。
 オリパラ大会の運営について「国、東京都、組織委員会、IOCが国立競技場の中でのお酒の販売ができるという判断したが、さすがにそれはおかしいと皆さんが声を上げてくれた。その結果、酒類の販売は中止されることになった。政治は変わる、動く。皆さんの声があれば、政治は変わることができる。東京オリンピックにおいても、おかしいと思うことについて声を上げていただくなら、必ず動くという極めてよい例だと思う。ただ驚いたのは、一般の観客へのお酒の販売は中止をしたけれども、IOCやVIP、すなわちスポンサー企業の方たちへのお酒の販売は尚、検討中だそうだ。一体どこを見て、オリンピックに突き進むのか」と批判しました。
 また、「昨年、リバウンドの傾向が明らかになった時に、私たちは何度も緊急事態宣言を発令した方がいいと言ったけれども、菅総理はGoToトラベルのアクセルを踏み続けた。その結果、旅行を介して感染が広がったことに、そろそろ、いい加減学ぶべき。『人流をつくらないでほしい』『皆さんには早く帰ってもらいたい』『不要不急の外出はやめてもらいたい』『ご飯を食べに行くのでもお酒は2人まで、90分まで』――と、皆さんとお店にさまざまな我慢を強いている。それでコロナを抑制しようというのに、国立競技場に1日1万人集まるのはよしとする。これは矛盾していないか」と訴えました。そして、「感染症対策で皆さんにご無理を強いているのに、経済を動かすというようなことをやったら、昨年のGoToトラベルの年末と同じような、ただでさえリバウンドの傾向がある今、同じようにまた第5の波をつくってしまうのではないか」と訴えました。。
「だから私たちは徹底的に検査をして、医療体制を充実させて、そして検査の結果、無症状で感染の見つかった方には隔離を。有症状で感染の見つかった方には入院していただくことによって、早期で感染拡大を止める。『zeroコロナ』の施策を徹底させ、それから経済を回していくことの方がよほど現実的だ」と主張しました。
 さらに「都議会でやらなくてはいけないことは、まだまだ山積している。命を守る、暮らしを守る、生活を守る、日常を取り戻す努力。区議としての経験、実績がある即戦力として、ブームに乗って何となく当選したいという人ではなくて、しっかりと提案と対案をもって、志をもって都議会に挑戦するのが西崎つばささんだ」と訴えて演説を終えました。

 西崎つばさ候補予定者は、1週間前にこれまで6年間つとめた目黒区議会議員を辞したと報告し、「文字通り背水の陣の覚悟をもって、これまでの政治を根本から問い直していく選挙と位置づけて戦ってまいりたい」と決意を述べました。
 コロナ禍で、知事による専決処分が乱発されてきたことについて、「東京都、行政が出してくる予算に何のチェックもせずに、それを見逃してしまうということをやっていれば、東京都議会の存在価値などなくなってしまう」と疑問を呈しました。そして、議会の役割は年齢、仕事、立場等が違う多様な方々の意見を集約し、合意を形成をして、皆が納得できる東京都の施策を導いていくために時間をかけて議論をしていくことだと語り、議会の多数派が「知事の言うことは何でもいいんだ、何でも通してあげるんだというふうになってしまうならば、存在義のない議会だと言わざるを得ない」と批判しました。。
 その上で、「目黒区議会議員をつとめた6年間、区長に対し、良いものは良い、悪いものはおかしい、このように変えた方がよいのではないかと是々非々の姿勢で政策提言を一貫して、自らの役割と位置づけて活動してきた。私は、東京都に『あなたのための政治』を取り戻して行く、これが今回、都議会議員となる大きな目的の一つだ」「皆さま一人ひとりの声を受け止めさせていただいて、今の政治にぶつけていく。今の政治を変えていく。どうか、皆さまのご注目、ご期待を私にお寄せいただきたい」と力強く訴えました。

 手塚議員は「前回の都議会議員選挙で、立憲民主党はまだ誕生さえしていなかった。おかげさまで国政では、第1党として自民党と対峙し、新しい政治の姿をお示しをして、今年はまさしく政権のかかった総選挙を秋までに迎えることになる。一方、都議会で今回改選はまだ7人。本当にまだまだ弱小だけれども、この都議会議員選挙で、国政並みに民意をしっかりくみ取れる数をいただいて、議会の最大の役回りである、行政に対するチェック機能、行政監視機能というものを発揮させてもらいたい」と訴えました。そして、「その先頭に立ってもらいたいのが西崎つばささん。まだ37歳の若さがあり、3人の男の子を育てるパパでもある。私が言ってみれば一から育てた、私が最も信頼し、期待をしている候補予定者」と述べ、支援を訴えました。