枝野幸男代表は30日夕、東京都議会議員選挙に江戸川区選挙区から立候補したよぎ候補の応援のため船堀駅南口で水野素子衆院東京16区総支部長らとともに街頭演説をおこないました。

よぎ候補

 政治、行政の最終ゴールについてよぎ候補は、「誰もが望んでいる『共生社会』の実現」にあると訴えます。それは「あらゆる生き方をしている方々、つまり健常者、障がい者、熟年者や子育て中のお母さんたちなどみんなが幸せに暮らせるような社会」だと語ります。このような社会の実現を展望すると「人間にとって健康、命が大事。その健康と命が守られ、今の時代に合った教育が提供され、その教育が職場につながる。それが基本中の基本のニーズだと思う」と説きました。

 今の時代に合った教育に関しては、未来の子どもを作るための教育に加えて、高齢者に必要な生涯教育や障がい者の働く場所につながるような教育、さらに子育て中のお母さんたちが仕事に戻れるような教育も重要だと強調します。特にITの導入によって、多くの産業で力仕事が不要になってきていることを、女性や障がい者の活躍にどうつなげていくのかが大きな課題だと言います。そのために「社会の1人ひとりに対して教育を設計していく必要がある。そこからみんなが実践的に職場につながって、生活と気持ちが安定した時、自然にみんなの心に余裕が生まれ、共生社会が実現する」と目指す社会への道筋を具体的に示しました。

水野素子総支部長

 「よぎ(候補)を都議へ」と訴える水野総支部長は、他の候補にはない特に優れた資質として3点を訴えました。(1)混迷を深める日本政治に対して「今までの既成概念を破った新しい発想で東京都議会に新しい風を送ってくれる」(2)災害対策などで「科学的データに基づいた合理的な手法、ビジネスマンとしての経験をもとに丁寧にしっかりと提案できる」(3)インドから来て20年間、江戸川区でマイノリティーとして生活してきた経験を活かし「全ての人に出番と居場所がある共生社会のリーダーとなれる」――と説明し、現状を転換するためよぎ候補を都政に送ってもらいたいと訴えました。

枝野幸男代表

 大激戦にあるよぎ候補について枝野代表は、「大東京は世界各国から日本中から多種多様な人が集まってきて、いざという時、どなたをもきちんと支えるような地域をつくろうと思ったら、多様性のある、いろいろな視点から暮らしを、都政を見つめる。そういう目が今こそ必要ではないか。その意味でさまざまな困難な乗り越えて日本で成功したが、それだけではなく、区議会議員になり、区政を見ている中で『都政を動かさないと』と立ち上がったのがよぎさんだ」と紹介。「あなたが安心できる、あなたのための政治」を実現するためによぎ候補を何としても都政に送ってほしいと呼びかけました。

 演説会には、笹本尚、滝沢泰子両江戸川区議会議員らが参加しました。