辻元清美副代表は1日、東京都議会議員選挙に西東京市選挙区から立候補している石毛しげる候補の応援に駆け付け、西武新宿線・田無駅北口前で街頭演説。「命と暮らしを守るために石毛候補を都議会に送り返してほしい」と支援を呼びかけました。石毛候補は東京都議会議員として4期16年、多岐にわたりさまざまな活動をするなか、特に「誰もが教育を受けられる環境づくり」に力を入れてきました。

■石毛しげる候補

 石毛候補は、「復興五輪でも、コロナに打ち勝った証でもない、命を懸けたオリンピック。果たして開催する大義はあるのか」と問いかけ、「国や東京都の姿勢に対し、疑問があればしっかり声を上げていく、ものを言う存在になる」と決意を表明しました。

 また、「新型コロナウイルス感染症により貧困の格差が広がっている。弱者にしわ寄せがくる状況だ。大学で教鞭をとっているが、アルバイト先で仕事がなくなる、あるいは親の勤め先が倒産したことで学費、家賃が払えなくなる。そのことで学びをあきらめざるを得ない学生が増えている」と指摘。コロナ禍で自死する人の数が急増、自粛生活が続くなかでDVなどの影響もあり、特に女性の自死が増えていることにも触れ、「弱者を救っていくのが政治、行政の役割だ。100年に1度と言える危機のなか、私たちの税金をもっとコロナ対策に使うべき。命と財産を守るための1票として、私を議会に送ってほしい」と訴えました。

■辻元清美副代表

 辻元議員は、自身の地元大阪では新型コロナウイルスの感染拡大第4波で、重症患者が確保した重症病床を超える医療危機に陥り、自宅療養のまま亡くなるなど十分な医療提供を受けられずに命の選別がおこなわれていたと話し、そうした事態を招いたのは変異株を甘く見ていたからだと指摘。東京では感染力が強いと言われるデルタ株が広がるなか、感染者数が再拡大していることに警戒感を募らせ、「大事なのは命。オリンピックを開催したらこの先どうなっていくのか。今からでも『おかしいんとちゃう』と、途中でもブレーキを踏まなきゃあかん。その歯止め役になってくれるのは石毛さんしかいない」と、石毛候補への支援を呼びかけました。

 都政に長く携わり実績のある石毛候補だからこそ、小池知事にもはっきりとものを言うことができる、加えて今回立候補している若手を指導し、育てていくことができると、唯一無二の存在だとアピール。「都民の皆さんの税金をオリンピックにいくら使ってきたのか、コロナ対策で皆さんがPCR検査を受けやすくするためにいくら使い、時短や自粛に協力してきた飲食店などにいくら配ってきたのか。そうしたことすべて、税金の使い道を都民の皆さんに明らかにする、その役割を石毛しげる候補にもう一度担わせてもらいたい。これはベテランでないとできないし、小池さんに当選させてもらった都民ファーストの議員にはできない。ぜひ皆さん、西東京からは皆さんの命と暮らしを守るため、オリンピックよりも医療や保健所の充実、子育てや介護支援など、皆さんの暮らしに1円でも多く税金を使う東京にする。そのために石毛しげる候補を前回より多くの票数で都議会に送り出してほしい」と訴えました。

 街頭演説会では、前逗子市長の平井竜一さんも参加し、「皆さんの1票が暮らしに直結する」と石毛さんへの投票を呼びかけました。司会進行は森信一西東京市議会議員が務めたほか、多くの地元市議会議員の仲間が駆け付けました。