枝野幸男代表は1日、東京都議会議員選挙に練馬区から立候補している藤井とものり候補、山岸一生東京9区総支部長、鈴木庸介東京10区総支部長とともに練馬文化センター前で街頭演説をおこないました。
 藤井候補は公認会計士、税理士であり、練馬区議を4期を務めてから都議会議員となりました。41歳で、4人の子どもの父親。党の公認候補者として都議会議員2期目に挑戦します。

■藤井とものり候補

 藤井候補は、この選挙戦の中で皆さんから一番聞かれたのはオリンピックをどうするのかだと述べ、東京都の新規感染者数が700人を超え、政府の専門家委員会では1,000人を超えるのも時間の問題ではないかと言われている中で、「オリンピックはできれば延期を、延期ができなければ中止すべきだ」と訴えました。その上で、どうしても開催するのなら、せめて無観客にすべきだと主張しました。さらに、どうしても観客を入れてやるのであれば、「学校連携観戦プログラムで子どもたちをオリンピックの会場に連れて行くことはせめてやめるべきだ」と強調しました。

 東京の財政について「コロナ禍以前は9,500億円の貯金があった。来年の3月にはもう底をつくという財政計画になっている。私は子どもの親、公認会計士、税理士として、まずは財政をしっかり立て直していきたい」と述べました。その上で「必要なコロナ対策を否定する方はいないかもしれないが、費用対効果を度外視した対策は必ず財政を痛めてしまう。コロナがようやく落ち着いた時に、私たちの家計に大増税の負担が襲ってくる、そんなことは絶対に許してはならない」と警鐘を鳴らしました。そして、区議会、都議会での経験から税金の無駄がどこにあるかを知り尽くしているとし、「ぜひ私を使っていただきたい」と訴えました。

 また、アフターコロナ、感染症が収束した後の生活についても考えていきたいと提起しました。練馬区の出生率は1.2にとどまっていることを紹介し、「0才から5才までの子どもが、一昨年は練馬区で3万5,000人いたところ今年の4月は3万4,000人になり、1,000人減った。減り具合が一番大きかったのは0才のお子さん。コロナ禍で、おそらく妊娠・出産を控えたのではないか。その他の年齢が減っているというのは、いわゆる転出超過によるもの」「若い人たちがどんどん練馬区に引っ越してくる、東京都に引っ越してくることによって私たちの街が発展してきたが、そういうことがなかなか望めない時代になってくる」と分析しました。
 その上で「私はまずは、都税のムダを徹底して排除し、財政の再建をしっかり果たしていく。財政の再建に一定の目途が立った後は、学校教育と子育て支援に重点投資をしていく。保育園の待機児童ゼロ、学校給食の無償化、小学校の30人学級といった、将来世代を育み、若いお父さん、お母さんの世代が元気になる練馬区、東京都を作っていくために、都議会で引き続き頑張っていきたい」と主張しました。
 そして「選挙選も残すところあと3日だが、最終最後まで立憲民主党が一丸となって戦ってまいりたい。地元の皆さんのお力で都議会に再び押し上げていただきたい」と力強く訴えました。

■枝野幸男代表

 枝野代表は衆院議員になる前に練馬区に住み、練馬駅から通勤していたことを明かしました。藤井候補について「何をしなくてはならないのか、しっかり分かっている。この4年間、しっかりと仕事をしてきて、しっかりと何をやるべきか明確に訴えている。都議会立憲民主党の中で中心を担ってもらわなければいけない。練馬区は激戦になっているが、皆さんの手で必ず、再び都議会に送っていただかなければならない」と支持を訴えました。。

 私たちの国は100年に1度と言われる感染症の危機の中で、「どうも日本は道を誤ってしまったと多くの皆さんが思い知らされるほど、追い込まれている」と語り、「この都議会議員選挙をスタートに、間違った道を歩んで来てしまった、その方向転換をしませんか」と呼びかけました。そして、「立憲民主党は明確にもう一つの道の選択肢を示している。それは、支え合うこと。支え合いを担う、頼りになる行政を取り戻して行くことだ」と訴えました。