枝野幸男代表は東京都議会議員選挙戦最終日となった3日、西東京市選挙区から立候補している石毛しげる候補の応援に駆け付け、田無駅前で末松義規衆院議員とともに街頭演説をおこないました。石毛候補は東京都議会議員として4期16年をつとめ、党の公認候補者として5期目を目指します。

■石毛しげる候補

 石毛候補は新型コロナウイルス感染症が東京で再拡大の傾向にある中、「オリンピックの中止を求めている。オリンピックがいけないのではなく、コロナが開催できない状況を作っている。アスリートは何年もかけてオリンピックに向けて、メダルを目指して努力をされてきことはよく分かる。しかし、命とオリンピックを考えると、今は開催できる状況ではないと思う」と述べました。

 石毛候補が大学で教えている学生の中に、コロナ禍でアルバイトがなかったり、親の収入が減ったりして学費が払えなくなっている者が出てきていると話しました。自身がフランスに留学していた時の大学の授業料は1年間で2万円、もう一つの大学では学費は無料だったことに言及し、「学費の減額、あるいは家賃の補助が必要。苦しんでいる人々を支援するのが私の使命だと思っている」と訴えました。

■枝野幸男代表

 枝野代表は、都議選のどの選挙区も大乱戦になっていると明かし、実績があり、都議会に必要不可欠な石毛候補への支持を訴えました。

 新型コロナウイルス感染症の危機で、日本の政治の誤りが露呈したとし、「どんなに感染対策を努力しても、自粛要請で事業が倒れるのは自己責任ではない。観光業も、海外からの観光客が来なくて大変な状況。自分の努力ではどうにもならないもの。人生の中で、そういうことがみなさんにも起こるかもしれない。自助ではどうにもならない時のために、支え合う。その政治の役割を私たちは取り戻す」「いざという時、厳しい状況の中で、皆さんの声を聴いて、それを反映させるのが政治の役割」「トップダウンで上の方から、暮らしの実態に合わない、いざという時に役に立たない都政はあなたの暮らしを守れますか。私たちに力を貸して下さい。きちっと『もう古いよ』と。トップダウンで、民間にさえやらせればいい、効率化だというのは昭和の時代の発想。一人ひとりの暮らしに寄り添い、いざという時に頼りになる都政をつくっていく。それが新しい時代の政治だ。そういう都政にかえるため、石毛しげるさんを先頭にして、私たち立憲民主党にもう一度力を与えていただきたい」と訴えました。

■末松義規衆院議員

 末松議員は衆院財務金融委員会の野党筆頭理事をつとめており、最近一番話題になっているのが、森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざんを強要され、自死された赤木俊夫さんが記録を遺した、いわゆる「赤木ファイルだ」と話しました。麻生大臣は、赤木さんを墓参することもなく、財務省は遺族を冷遇している語った上で、「日本社会は組織が中心になって、組織に貢献した者、いらなくなったら引っ込んでろと。そうした冷たい社会で、ご自身の身にこれが降りかかることがあるかもしれない」「だからこそ、お互いに支え合って、あたたかい気持ちの中でやっていく社会にしていかなければいけない」と主張しました。そして、石毛候補のようなベテランが都議会でぜひとも必要」と重ねて支持を訴えました。