東京都議会議員選挙最終日の3日夕、枝野幸男代表は目黒駅前で街頭演説をおこない、西崎つばさ候補(目黒区選挙区)、あべ祐美子候補(品川区選挙区)、大塚たかあき候補(港区選挙区)への最後の支援をお願いしました。長妻昭副代表・東京都連会長、手塚仁雄衆院議員も各候補への支援を呼びかけました。

■西崎つばさ候補(目黒区選挙区)

 「政治の優先順位を間違ってはいけない」と一貫して訴えてきた西崎つばさ候補は、東京都内で2週間連続で前の週の同じ曜日を上回る感染者数が続いていることに強い懸念を示しました。この状況では無観客だとしてもオリンピック・パラリンピックを開けば、「コロナ感染症の拡大リスクが上がる」と警告を発しました。今、政治が最優先で取り組むべきは、「コロナを徹底的に封じ込める。オリパラにかけられるヒト、モノ、カネをしっかりとコロナ対策に集中していくことだ」と訴えました。

■あべ祐美子候補(品川区選挙区)

 品川区議時代から子育て支援や教育、高齢者介護の問題に一貫して取り組んできたあべ祐美子候補は、「東京、そして日本を持続可能な社会につくっていくために子どもたちの未来を切り開いていくこと、支えていくことがどの世代の人にとっても必要なこと」だと訴えました。ところが都議会は、緊急事態宣言を解除するタイミングで臨時会を開かず、都民の声を聴こうとしなかったと指摘し、「使い物にならない都議会を変えていかなければいけない」と力を込めました。

■大塚たかあき候補(港区選挙区)

 都議を3期12年務めた経験のある大塚たかあき候補は、石原都政時代に石原銀行と呼ばれた「新銀行東京」が経営難に陥ったことから、東京都が400億円の追加出資の認定を都議会に求めてきた際の対応について言及しました。「決算委員長をしていた私は、400億円の追加出資の認定を都政史上初めて、不認定にした」ことを明かし、「ブレーキとアクセルをきちんと使い分ける都議会にしなければいけない」と訴えました。

■枝野幸男代表

 枝野代表は、都民の命と暮らしを守る上で東京都政の役割が大きいと指摘しました。「なぜなら保健所や地域医療、さまざまな生活支援、子育て支援、介護などの包括的なサービスの枠組みを具体的に決めるのが都道府県だからだ」と説明しました。今回の都議選では、その都政が「いざという時に頼りになるかどうかが問われている」と訴えました。現在の都議会が「知事の顔色をうかがい、忖度(そんたく)し、言うべきことを言っていない」と批判し、「自民党、公明党、都民ファーストを増やしたら都民の声は届かない」と訴え、まともな都議会を作るために立憲民主党候補への支援を強く求めました。

長妻昭副代表
手塚仁雄衆院議員