衆院厚生労働委員会は7日、厚生労働関係の基本施策について閉会中審査をおこない、立憲民主党・無所属から山井和則議員が3番手として立ちました。山井議員は、主に東京オリンピック・パラリンピック大会で来日する五輪関係者の外出方法について質疑しました。

 山井議員は、来日した五輪関係者がある一定の要件を満たせば、入国初日からコンビニエンスストアや個室のレストラン等を利用できることについて「バブル崩壊だと思う」と述べ、「コンビニエンスストアに行く場合に事前登録を必要としているか」と質問しました。内閣官房審議官は、「国内の居住者と交わらないように厳格な行動管理をおこなう」など質問に答えない答弁を繰り返しましたが、2度にわたる同じ質疑の上「施設を事前に選定しているので、利用について事前登録をとっていない」と答えました。「驚いた」と述べる山井議員は、「選定しているコンビニを公表してもらえるか」と続けました。審議官は、「組織委員会に確認していないので確認する」と答弁しました。

 さらに山井議員は、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長にも「蟻の一穴で感染がコンビニから広がると思わないか」と質問。尾身会長は、「可能性としてはあり得るので、実効性を持った対策を打ってほしい」等と答えました。

 また、山井議員は、自民党の下村政調会長が生活困窮者を対象として1人10万円の定額給付金再支給を党内で検討する発言をしていることを取り上げ、「大歓迎です。大賛成です」と強調しました。そのうえで、「閉会中審査をおこなって、与野党超えてこの夏に成立させたい。補正予算でおこなうと年末か来年の年明け(の支給)になってしまう。今審議すれば秋には(支給)できる。立憲民主党は6月には子育て世帯給付金も提出して、5万円の給付をもう1回やろうと提案している。田村大臣、ぜひやってほしい」と田村厚生労働大臣に求めました。田村大臣は、「子育て世帯の生活支援の給付金でありますが、残念ながらひとり親でない家庭には配っている最中」「さまざまな対応を政府が今までやっている。一つずつ言わないが委員会で申し上げている」等と積極的に対応する答弁はしませんでした。