福山哲郎幹事長は13日、国会内で常任幹事会後に定例記者会見を開きました。性犯罪刑法改正に関するワーキングチームにおける本多平直議員の発言等に関する事実調査と再発防止策について諮問した、ハラスメント防止対策委員会から12日に提出された調査報告書への対応について言及しました。

 冒頭、福山幹事長は同委員会からの再発防止に向けた提言事項に対して「幹事長として誠心誠意、実現をしていきたい」と表明しました。

 この事案に関して枝野幸男代表が執行役員会、常任幹事会で提起した内容について説明しました。枝野代表は、ハラスメント防止対策委員会が「独立した常設の第三者機関であり、その指摘は率直かつ真摯に受け止めなければならない」との認識を示した上で、党規約に基づき本多議員に対して「党員資格停止1年間の処分を倫理委員会に諮問する」と表明しました。

 併せて枝野代表は、報告書が不適切だと厳しく指摘したワーキングチームの運営について、「早い段階で問題の所在を共有し適切に対処すべきだった」と指摘。「幹事長から政務調査会長に対し報告書に指摘された問題について注意を与え、運営上の問題点を認識共有し、再発防止など適切な対処をするよう指示をした」と報告しました。

 結びに枝野代表は、「性犯罪被害当事者の皆さんをはじめジェンダー平等の確立に期待する多くの皆さんの期待と信頼を損なったことを重ねてお詫び申し上げるとともに、報告書の指摘と提言に基づき性別を問わず、その個性と能力を十分に発揮することができるジェンダー平等を確立することに向けて党内の認識の共有とあるべき党運営に向けて毅然として取り組むことを改めて決意をする」と言明しました。

 以上の枝野代表からの問題提起について執行役員会、常任幹事会は、本多議員の1年間の党員資格停止の処分について倫理委員会に諮問することを承認したと報告しました。その上で福山幹事長は「これは決定ではなく倫理委員会に諮り、その処分が適切なものかを検討してもらう」ものだと説明しました。