立憲、共産、国民、社民の野党4党は合同で17日、臨時国会の召集を求める集会を国会内で開催。各党の党首らが参加し、戦後最大級の危機を乗り越えるため全力で取り組んでいくことを誓い合うとともに、政治の責任を果たすためには一日も早く国会を開き議論が必要だと訴えました。同日の集会は、コロナ禍であることから関東圏選出の議員を中心に約40人が参加しました。

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化するなか、対応策の議論を急ぐ野党4党は7月16日、日本国憲法53条に基づく臨時国会召集の要求書を大島理森衆院議長に提出しましたが、政府・与党はこれに応じていません。

 冒頭、安住淳国会対策委員長は、記録的な豪雨による災害への対策を含めて感染症対策として国会を開きやるべき課題が山積していると述べ、臨時国会召集の必要性をあらためて強調。「全国津々浦々で『国会を開け』という声が満ち満ちている。追及されるのが嫌だから、自分と違う考えを持っている人の話を聞くのは嫌だからということでは、日本のこの危機を突破することはできない。心をひとつに、この集会をキックオフとして『国会開け』の声を全国に広めていき、来るべき総選挙に結束して臨んでいきたい」とあいさつしました。

 枝野幸男代表は、新型コロナウイルス感染爆発が各地で深刻化している現状に、「現場の医療従事者の懸命な努力では到底対応できない医療崩壊の状態に陥っている。日本は、戦後最悪の災害、戦後最大級の緊急事態に直面している」と危機感を表明。「こうした事態を招いたこと。こうした事態に対応できていないこと。政治が機能していないのは明白だ。私たちは野党として、政府・与党に対して、切迫した事態を直視し、危機感を共有することを求め続けてきた。また、必要な政策の提案を繰り返してきたが、残念ながら受け入れさせることができないなかで今の事態を迎えていることに、強い責任を感じている」と述べました。

 「もはや前例や縦割り主義、そして平時のスピード感では到底間に合わない。命を救うことができない状況だ」として、政治が責任を持って、感染拡大を食い止めるための緊急対策と、中長期のスケジュール、ビジョンを示さなければならないと指摘。(1)急ぎ臨時国会を開き、知恵を出し合い、現行法の枠内でやるべきことはすべてやり切ること。緊急対応として必要な立法措置があれば、前例に縛られずに対応すること。専門家の知恵と知見を活かし、与野党はもちろん、全国の自治体や、民間も含めた関係する機関と緊密に連携をとって、総力を結集して、この危機に立ち向かう体制をつくること(2)今すぐ、十分な補償によって人流を止め、大規模な療養・治療施設を急ピッチで整える進めること。自宅待機者を収容できる大規模な療養体制と24時間の医療支援体制を、国の責任で早急に整備すること。国・公有地での仮設プレハブの設置や宿泊療養施設の更なる確保、医療従事者等の広域的派遣体制の構築などを、急ぎ実施すること。あわせて、一律給付金の再給付、新型持続化給付金を柱として、人流抑制のための補償をセットで行うこと(3)医療機関等への更なる支援、生活・雇用・事業を守るために必要な支援など、緊急を要する予算措置を盛り込んだ補正予算を速やかに編成して国会提出し、一日も早く執行すること――等を提案しました。「国会を開いて必要な議論を、必要な法整備を、必要な予算をやっていこうではないか。私たちは、こうしたことを建設的に議論していくためであれば、総理から、与野党党首会談の呼びかけがあれば積極的に対応し、迅速に国会として国民の期待に応え、責任を果たしていきたい」と訴えました。

 「感染症対策は、政治の責任を持った言動と、それに納得していただける国民皆さん一人ひとりの協力があって初めて効力が生じる。総理が、国民に対する真摯(しんし)な説明、説得や、国会召集からすら逃げ回っていたのでは、どんな施策も説得力がない。この状況で問われているのは、政治の覚悟だ」と、これまでの菅政権の対応を批判。「私たち野党は、互いの違いを乗り越え、文字どおり戦後最大級のこの危機を乗り越えるため、さらに全力で取り組んでいこう。その決意を示すことで、政府・与党をも動かし、おそらくわが国にとって1945年の夏以来と言っていい、深刻な危機に直面しているこの夏を、乗り切っていくために全力を尽くすことを互いに誓い合おう」と呼びかけました。

  共産党の志位和夫委員長は、「国会召集を求めるのは、菅政権がコロナから命と暮らしを守る仕事をやっていないから。今起こっているのは自然災害ではない。菅政権による人災だ。野党が力を合わせてこの難しい局面を突破し、命と暮らしを守りぬき総選挙に臨みたい」と表明。国民民主党の玉木雄一郎代表は「国民の命が危機にさらされているときに国会を開かずしていつ開くのか。必要な補正予算の編成をはじめ国会が役割を果たしていく。国会を開き、立法府の責任を果たしていきたい」と述べました。社民党の福島みずほ党首は、「菅政権には国民の苦しみや不安に対する共感力がない。国民に対して愛がない。この政権では命を守ることができない。命と暮らしと人権を守る政治をやっていきたい」と力を込めました。

 司会進行は、同日の衆院議院運営委員会で質疑に立つ予定の青柳陽一郎衆院議員が務めました。